司法に携わる彼らとの日常×2 (ページ25)

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続きページ25

霧人さん
最近仕事が忙しい彼。構ってほしいのはやまやまだが彼の邪魔をするわけにはいかないと、夢主は音を立てぬよう料理や洗濯を遂行する。
数週間後、ようやく全ての仕事を終えた彼。
決して、夢主のことを思っているわけではないが、自分のいない間寂しがっていたのではないかと夢主の部屋を覗く。
しかし、夢主はいない。
部屋にいないとしたらリビングだと様子を見に行くと、案の定夢主は机に突っ伏してうたた寝していた。溜息を吐きながら｢どこで寝ているんですか、毛布もかけずに。風邪をひきま...｣と言いかけ、一枚の紙切れが夢主の下敷きになっている。
(夢主が書いたのか...?)と、少しの好奇心に襲われ彼は紙切れに書いていた文字を読む。
『霧人さんと行きたいところリスト!
1.近くに出来たカフェ! 2.山! 3.海!』
あまりにも子供っぽい内容に思わずクスリと笑い、夢主を自室まで運ぶ彼。
｢たまには、彼女にも良い思いをさせてあげましょうかね｣と言い訳がましく呟き、夢主の手に触れ眠りにつく。

あやめちゃん
休みの日、葉桜院にお泊まりしに来た夢主ちゃん。久々に夢主と会えたことが嬉しいやら恥ずかしいやらで｢お久しぶりです、夢主ちゃん...｣ともじもじしていた彼女は、毘忌尼さんから｢何恥ずかしがってんだいあやめ!昨日は『夢主ちゃんが来たら一緒に山菜を摘んで...あと、雪兎も作りたいです』なんて楽しそうにしてたのに｣とからかわれたことで部屋に逃げ帰ってしまった。
その後、皆でご飯を食べてなんやかんや打ち解けた二人。山菜摘みもしたし、雪兎も作った。おまけに雪合戦もした。夢主が｢あとなんかやってないことあるかなあ...｣と呟くと、彼女は｢...じゃあ、今晩私の部屋にいらしてください｣と耳打ちした。
夜、言われたとおりに彼女の部屋に来た夢主。部屋には二枚の布団が敷かれている。｢私、お友達と夜遅くまでお話することが夢だったんです｣嬉しそうに夢主の手を引いて布団に入る彼女。お喋りしている途中で夢主がくしゃみをすると｢今日は少し冷えますわね...こうすれば温かいと思いますわ｣と夢主の布団の中に入ってくる。
体温が上がったのは恥ずかしさからなのかどうなのか、お互い中々寝付けなかった。

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