司法に携わる彼らとの日常×2 (ページ23)

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可愛いと漏らしてしまった夢主ちゃんページ23

響也くん
夢主に対してどうにか振り向いてくれないかと日頃アプローチしている彼。何かと食事に誘ってきたり、予定の無い日を聞いてきたり、当人である夢主が気付いてしまうほどそれは露骨。
これでもバレていないとか思っているのかなと、つい｢可愛い｣と笑いが漏れてしまう。
｢か、可愛い?僕が?｣
きょとんとしながら聞いてくる。驚いているのか少し目を丸くさせつつも、その美貌が損なわれないのは流石だ。しまったと思い｢ごめんね、嫌だったよね｣と謝った。
｢別に嫌だった訳ではないんだけどね。ただ...｣
言い終わらない内に、腕を壁に押さえつけられる。その細腕のどこにそんな力があるのか、動かそうにも少しだって振りほどけない。
｢これでもまだ、僕が可愛いとでもいうのかな｣
耳元で囁かれ膝から崩れ落ちた夢主を、彼は満足そうに見つめていた。

冥ちゃん
夢主が｢可愛い｣と言った瞬間、指でつまんでいたクッキーをぽとりと落としてしまった。おーいと硬直してしまった彼女の目の前で手を振っていると、5秒経ったかぐらいで再起動。
｢あ、あまりそういう事は、急に言うものではない...｣
夢主に不意を突かれた事が悔しいのか、下唇を噛みしきりに髪を弄っている。それでも顔は赤くなっているのが可愛い。

怜侍
｢...そうか｣
全く照れず、新聞から目を離そうとしない。それどころかより新聞に目を近づけてしまった。
ちょっとぐらい構ってくれたっていいのにと思いつつ、まあこういうところが彼らしいと飽きて携帯を弄る夢主。
(...気付かれなかったようだな)
自分の照れている顔を見られたくからと、わざと読むのに集中している振りをする。肝心の内容は全く頭に入ってきていない。