五十七時間目 おまけの時間 ページ7
アブノーマルクラスにて
「ねえA」
「何?アガレス」
あの一件以来、私はアガレスさんの事を呼び捨てで呼ぶようになっていた。
寧ろ、クラスメートにさん付けをするのが変だと言われるかもしれないが、生憎私は慣れるのに時間がかかってしまうタイプなのだ。
「膝枕してくれない?」
「「!?」」
「うん、良いよ」
「「「「!?!?」」」」
クラスがシーンと静まりかえる。
私変な事言ってしまっただろうか?
「ちょちょちょ、ちょっと待って!」
「どうしたの入間」
「アガレス、膝枕とはどういう意味だ!!」
「主は己の妃では無かったのか!?」
「まず妃になった覚えは無い」
「いや別に、この前膝枕されなかった分してもらおうと思っただけで」
「「「「「この前!?」」」」」
...また静かになった。
「...Aりん、私も膝枕、して!!」
「ぼっ、僕もしてほしい...です」
「わっ、私もしてほしいです...」
「おこがましいですがA様、私も...」
「ちょっと皆、Aちゃんが困ってるでしょう?」
「...?」
たちまち、アブノーマルクラスはいつもの騒がしさを取り戻した。
我々師団にて
「あっ、Aさん。また体お借りしていいですか?」
「えっ、また?」
「「「また!?」」」
アガレスはまだ小さいからいいものの、先輩ともなればそれなりに体格が成長しているから恥ずかしい。思わず赤面してしまった。
「おまっ、年頃の女の子が体って...」
「ああ、確かに恥ずかしかったけど、別に良いよ」
「Aちゃん、意外とそういう...」
皆顔を少し赤くしている。どうしたのだろうか。
すると隣にいたショッピさんはにんまりと笑った。
ショッピさんは先輩という事でさん付けはしているが、ため口で話すようになった。
「ええ、それはもう最高でしたよ。とてもふわふわとしていて、心地よくて...」
「嘘やろおまっ、僕もまだやってへんのに...」
「A、私も...」
「早まるな団長!!」
「ああ、グルッペンさんはサイズ的に無理かと...」
「あかん、トントン倒れた!!」
「ゾム鼻血抑えぇ!!」
ん?本当にどうしてしまったんだ?
皆倒れていくんだが...
何かと勘違いしているんだろうか。
「あの、膝枕くらいでよかったら別にいつでもするぞ?」
「「「...膝枕?」」」
「そうだけど...何?」
その後の師団には、ゲラゲラと笑うショッピさんと顔を赤らめるトントンとゾム。
三角座りする残りで埋まった。
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桜苺(プロフ) - こんな神ってる小説見たことないですっ!!めちゃ面白いですし、キュンキュンします!無理せず更新頑張ってください! (2022年10月16日 8時) (レス) @page36 id: 824dea89d1 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)無理せずに頑張ってくださいね! (2022年9月25日 8時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
グレント(プロフ) - 若菜さん» キュンキュンしていただけてありがたいです!続きはもう少しお待ちください... (2022年4月18日 6時) (レス) id: b8578ed69b (このIDを非表示/違反報告)
若菜 - めちゃくちゃキュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年4月17日 18時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 早く続きが見たいです。よろしくお願いします🙇 (2022年4月17日 18時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グレント | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時:2022年1月23日 17時