八十三時間目 興奮の時間 ページ33
「まあAの話はそれでいいとして、そしてここにも一人。危険を恐れぬシャオロン様という逸材が...」
「スタート位置はあそこな」
「いや無視すんな...」
「ちょっと待ったぁぁあーっ!!」
先生の説明を聞きながら相変わらず不憫なシャオロンを横目で見ていると、彼の発言に横入りする悪魔が現れた。確か花見の時に見た事があるような...
「チーノ!?」
チーノというのかあの悪魔は。
「聞き捨てなりませんラッダァ先生!!ゾムさんとAさんに先に目をつけていたのは僕達我々師団です!!あの悪魔たちには僕らの仲間になってもらいます!!」
「お〜?なんだオメ〜、ルーキーハントはまだ解禁されてねーぞ?されはオメー例のルール違反上等不届き師団だなぁ?」
「先生だって抜け駆けしてるじゃないですか!!ゾムさんに僕の下僕になってもらう計画を邪魔しないでください!!」
「帰れ。てゆーかそれやったらAは別に執着する必要ないんちゃうん?大体もう我々師団入ってもうてるし」
「グルッペンさんに絶対連れてこい言われてるんで」
「なおさら帰れ」
ギャーギャーギャーギャー言い合っている先輩と先生と同級生。精神年齢が全員一緒なのだろうか...
「なんかよぉわからんけど...ぐだぐだ言ってんと皆で遊んだらええやん。その方が絶対楽しいで!!」
___と、言うわけで...5人で挑戦することに!!
「軽くルールを説明するぞ」
魔界アスレチックとは、設置された障害物を乗り越えながらゴールを目指すレースゲームである。
飛行はNG、己の手足のみで突破すること。
コースアウトしてもギブアップしない限りは何度復帰してもよい。
「僕かシャオさんかAさんが勝ったらゾムさんは我々師団に入ってもらいます!!」
「俺らを巻き込むな」
「その代わりラッダァ先生が勝ったら...」
「あー、そういうのいいから」
「「「え?」」」
...どういう意味だろうか。ラッダァ先生はいまだ余裕綽々といった態度をとっている。
「まさかお前らこのアスレチック顧問の俺に...
本気で勝てると思ってんのか?」
バン!!
と開始ゲートが開かれた瞬間、ラッダァ先生は信じられない速度で次々と足場を渡っていく。
足場の下に落ちてしまえばしばらくは上がってこられなさそうな程深い、恐ろしさなんてないのだろう。これは、私では敵わないと一瞬で悟る。
そんな先生を見て...
私は心を躍らせていた。
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桜苺(プロフ) - こんな神ってる小説見たことないですっ!!めちゃ面白いですし、キュンキュンします!無理せず更新頑張ってください! (2022年10月16日 8時) (レス) @page36 id: 824dea89d1 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)無理せずに頑張ってくださいね! (2022年9月25日 8時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
グレント(プロフ) - 若菜さん» キュンキュンしていただけてありがたいです!続きはもう少しお待ちください... (2022年4月18日 6時) (レス) id: b8578ed69b (このIDを非表示/違反報告)
若菜 - めちゃくちゃキュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年4月17日 18時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 早く続きが見たいです。よろしくお願いします🙇 (2022年4月17日 18時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グレント | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時:2022年1月23日 17時