至って普通の悪魔なのに×2

六十九時間目　使い魔達の時間 ページ19

今日もいつも通り食堂で入間達と食事を終え、教室へと帰ろうとする。
すると、突拍子も無くクララが言った。
｢ねー入間ち、万歳して!｣
｢え、こう...?｣
｢あっ、カルエゴ先｣
｢!?｣
ボフン!!
という音と共にカルエゴ先生は使い魔となる。
あーそっかそういう事ねあれこれデジャヴ...
｢カ...カルエゴ先生!?ごめんなさい!!｣
｢ウァラク貴様っ、いつの間に入間様の手に召喚シールを...!｣
｢ドッキリ大成功!!｣
｢今すぐ召喚解除せんか馬鹿モノ!!｣
｢あっ、売店から誰か...｣
｢万引き許さん!!｣
｢わあああ!?｣
｢逃げろー!｣
｢おい待て...!先に召喚を解...あﾞあﾞあﾞあﾞ〜｣
...というわけで、皆でカルエゴ先生を探しに行く事になったのでした。
｢ここは手分けした方が早いかもしれませんね...｣
｢そっか、じゃあ私こっち見てくるわ...

といいつつも、そんな簡単に見つかるわけ｣
｢くっ...この姿を衆目に晒すわけにはいくまい...!｣
いたあーーー!!えええ一瞬で見つかっちゃったよこの後どうオチ付ける気だこの作者は!!
｢カルエゴ先生!!｣
｢声を荒げるな阿呆が!!｣
いろいろ不満はあったけどここは静かに喋る事にした。
｢入間達が探してます、早く帰りましょう...｣
｢私も帰りたいのはやまやまなんだか、なんせこの体では...｣
すると、不意に背中をとんとんと突かれる。
｢誰だっ!!｣
ばっと振り向いてそこにいたのは、なんとも可愛い豚さんが。あら可愛い、どこかで見たことがあるような気がしますわ。
｢この仔...もしかしてトンちゃん?｣
｢プギー!｣
｢顔見知りか?おい...ここで一体何を...｣
｢プギープギー、プギ!｣
何か身振り手振りで表現したり、時々鳴いたりしているが...全くわからない。
｢おい...あー、顔見知りなのだから、何を言っているかわかるか｣
｢いえ、特に...｣
｢...おい、貴様の主人はどうした。何年何組のどいつだ?｣
｢プギー...プギープギープギー、プギー!プギー!｣
ああ、これ駄目な奴だ。

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