六十三時間目 特訓の時間 ページ13
「これ、特訓してどうにかなるものじゃ...」
「泣き言言ってても強くなれないんだぞ〜」
でも、確かに泣き言を言いたくなってしまう気持ちもわかる。入間は人間だしなあ...まあこんな時は
「特訓ですか!入間様!!成程!」
「えっ!?」
ほらきた忠犬。入間の事となると反応早いよなあ。
「しかし入間様の特訓となると私では力不足...!ムウ...ここは格別ハイランクの方に相談しましょうか...!!」
「ハイランクの悪魔...?」
「ええ!当てがありますよ!入間様もよくご存じの___...」
というわけで、入間は理事長室へと相談しにいった。まあ飛行試験の件で理事長の実力は充分にわかった。だが...
「ねえアズ、入間大丈夫かな...理事長先生って相当実力あるでしょ?怪我とかしないといいけど」
「入間様なら大丈夫ですよ!入間様は理事長のご子息、並大抵の事では倒れません!!」
こういう時、入間は人間なのに...とむず痒くなってしまう。頑張ってね、入間...
入間の特訓数日後
「お疲れ様です入間様!」
「入間ー、このお菓子もいるー?」
「ありがとう!お腹ぺこぺこだったんだ」
「相変わらずの食欲で...」
入間は毎日のように処刑玉砲の特訓をし、その度に暴飲暴食を繰り返している。
入間はケロリとしているけど、私としては心配になる量だ。
「わっ」
「うおっ、ああ...」
ズルリと入間が手を滑らせ、アズから貰ったペットボトルを落とす。
こういう時、私も反射神経が良かったらなあ。
今回の処刑玉砕は絶対に失敗出来ないのに。
でも、私なんかでは出来ない事はわかっている。
「あれ、入間、それ...」
「?どうしまし...入間様...っ、手が...っ」
今まで気づかなかったが、入間の手はぼろぼろになっていた。
「傷だらけ...」
「うん!ようやく手に当たるようになってきたんだぁ!前はかすりもしなかったんだよ!」
これには、アズも驚き目を見開いている。
当たり前だ、悪魔は飽きっぽい。
ここまで続けられる方が異質だろう。
「もう少しだと思うんだけど...あとね!オペラさんの機嫌なら少し分かるようになった!」
「へー、入間ちすごいね!」
「あぁ、入間様は...変わっておられる」
本当に入間は凄い。
何をそんなに入間に特訓を続けさせるのだろう?
私も入間に毎日を楽しませて貰っているお礼として、何か出来る事は...
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桜苺(プロフ) - こんな神ってる小説見たことないですっ!!めちゃ面白いですし、キュンキュンします!無理せず更新頑張ってください! (2022年10月16日 8時) (レス) @page36 id: 824dea89d1 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)無理せずに頑張ってくださいね! (2022年9月25日 8時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
グレント(プロフ) - 若菜さん» キュンキュンしていただけてありがたいです!続きはもう少しお待ちください... (2022年4月18日 6時) (レス) id: b8578ed69b (このIDを非表示/違反報告)
若菜 - めちゃくちゃキュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年4月17日 18時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 早く続きが見たいです。よろしくお願いします🙇 (2022年4月17日 18時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グレント | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時:2022年1月23日 17時