【第5人格】悪夢を見る者 (ページ16)

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仲間ページ16

ゲートから出た後、眩しい光で覆われた

次に目を覚ますとそこは試合が始まる前にいた待機室だった

見ると先程まで傷だらけだった身体は何も無かったかのように傷は無くなっていた

どうやら試合で負った傷は終われば全て治るらしい

自分の手をまじまじと見ていたら探鉱者と呪術師がこちらに来ていた

納棺師は既にこの部屋からいなくなっていた
恐らく自室へ戻ったのだろう

呪「初試合お疲れ様。完全勝利するなんて大したものだ。」

探「ナイスチェイスだった。」

2人は私を褒めてくれた

『ありがとう…。でもそれは……2人が援助してくれたからできた……。あの状態なら見捨てても良かったのに…。』

すると2人は驚いたような顔をして

呪「何を言っている。仲間を助けるのは当たり前のことだ。これからも頼ってくれていい。」

探「パトリシアの言う通りだ。そう謙虚になることはない。」

『そっか……仲間…か…。』

すると何故か頬が濡れ始めた

指で掬ってみるとそれは涙だった

何年ぶりかに流す涙

もう枯れていたと思っていたが

すると2人は困ったような顔して、どうしたものかと言った感じでいた

『いきなりすまない…。仲間として扱って貰えたのが嬉しくて…。』

その間も涙は止まることを知らず、滝のように流れ出てくる

呪「そうか。とりあえず落ち着いたら自室に戻るといい。もし何か身体に異常があればエミリーの所へ行け。」

探「あと聞きたいことがあれば言ってくれ。答えられる範囲で答える。」

そう言って2人は待機室から出て行った

恥ずかしい所を見せてしまったな…

数分後やっと涙が止まり、落ち着いたので私も待機室から出る

自室に向かい少し休憩することにした

そのついでに今日の試合について日記を書く

『もっとチェイス上手くならないと…。そういえば確か「カスタム戦」でロボットを使って練習することができるんだっけ。明日でもやってみようかな。』

そんなことを思い、日記を書き終え時計を見ると時刻は20時30分だった

約束…と言っても無理やりだがその時間まで少しある

それまで図書室でまた調べようと思い図書室に向かう

『今回はサバイバーについて調べるか。』

目的の本を漁る

しかし上の方にある本が背が足りなく届かない

どこかに足場になりそうなものを探す

すると奥から誰かの足音がした