【刀剣乱舞】どの面下げて言ってんだ？

2 ページ4

・



本丸の景観は変わってない




いや、あの趣味の悪いピンク色たっぷりの部屋は変わってるな。あと庭に埋められてる花も私の趣味じゃない







思ったより普通だな





裏切られた場所に来たら何か思うこともあると思ったけどあんが私はドライだったらしい




『こんのすけこの後の予定は？』


こん「広間にて刀剣男士が待機してますので一応そちらに挨拶した後に手入れをしていただきます。まあ、挨拶は省略してもいいんですけどね」




辛辣だな。私より怒ってんじゃないのか



『まあ、いいよ。後からなんか言われんのもやだし先に済ませておこう。広間の場所は変わってないよ……ね』



前を歩くこんのすけが不自然に止まったからそのまま視線を上げるとこちらを見つめる男が立っていた




加州「あ、主、」




私が初めて顕現した刀



初めて選んだ刀



"見習いの言う通り早く出ていきなよ"






1番初めに私を裏切った男だ





こん「加州清光様何をされてるのですか？指示があるまで広間で待機するよう伝えたはずですが」



加州「あるじに、早く会いたくて、、主！あの時は本当にごめんなさい！！おれ、おれ、あるじに…」


『こんのすけ、加州清光を広間に連れて行って、私は先に執務室を見てくるから』


こん「かしこまりました」



加州「主！まって、！お願い！話を！！」







"清光、話を聞いて私が見習いに嫌がらせなんてそんな"


"言い訳は聞きたくない。そんな見苦しい人だったなんてね"





後ろから引き止める声を無視して歩く




見習い・・審神者が使っていた部屋は使いたくないし執務室ならあの怠惰な審神者のことだろうから手をつけてないだろう




見習いが戻ってくるまでここを私室として使わせてもらおう





荷物を起きため息をつく





"主！まって、お願い！はなしを！"




何が案外普通だ




『初期刀にあっただけでこれとか…ほんと……』




震える声が情けない




あいつらは私を捨てた



そして私も刀剣男士を捨てた






『……………行くか』






かつて捨てた家族の元へ

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す