【呪術廻戦】五条悟の婚約者は死亡ENDを回避したい

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七海「水でいいですか？」



『………ありがとうございます』




談話室のソファまで支えてもらって自販機で買った水を渡された



次は確か、


体調が悪いなら＿＿＿＿



七海「体調が悪いなら保健医を呼びますか？それとも家入先輩の方がいいですか？」




うん、同じだ。


あの時と同じ声同じ言葉同じ表情


陰気なこの世界で人を気遣える真面目で優しい人


憔悴しきっていた"あの時"も自分よりも私のことを気にかけてくれた




彼は近い未来呪術師にこの世界に失望していなくなる



それは彼の同期の死が原因なのは知ってるけど詳しい事情までは知らない



でも、回帰して私は自分の生存と家族の命を守りたいと願った


そして後輩二人の命も



『な、七海くんあのね！もし何か困ったことがあれば頼って欲しいの！』




七海「・・・・・はい。ところでどうして私の名前を？」




・・・・やらかした




そうだ、そうだよ。まだ自己紹介もしてないのにいきなり頼れとか変な奴だよね、なんだコイツって思うよね！ごめんなさい！



唯一の常識人といえる七海くんに引かれたら立ち直れる自信が無い



前は色々助けてもらったし今度は私が助けようと思ったのに出鼻からくじいてしまった




七海「もしかして東雲先輩ですか？」


『あ、は、はい。そうです……えっと、私のこと知ってたんですね』



身バレしてた、恥ずかしい…



七海「家入先輩がもう一人女性の先輩がいると仰っていたので。あとそれと」


『なに？』


七海「私のことを詳しく話しておくからと親指を立てられましてそれでご存知だったのでは？実在した理想と言ってましたがなにか・・」


『な、なんのことだろうねー』



家入さん！！後輩に何吹き込んでるの！！



この前のタイプの話まだ覚えてたんだ。確かに咄嗟に思いついたのが男性の中で一番まともな七海くんだったけどさ


それを本人に言わないでよ！




『「・・・」』




き、きまずい



前は心配した七海くんが保健室まで着いてきてくれてそれで終わりだったけどこれ、今回はどうしたらいいんだ？




『え、えっと、もう一人の新入生は』



七海「あ、灰原なら今は別の先輩の所に、また改めて二人で挨拶に来ます」



私の顔が赤くなっているのにつられてか七海くんも少し恥ずかしそうだった


不甲斐ない先輩でごめんよ……

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