【呪術廻戦】五条悟の婚約者は死亡ENDを回避したい

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ガチャガチャとなんでノブを回しても一向に開かない




鍵で管理されてるのはいいがなんで内側に鍵がないんだよ



窓は……天窓はあるけどあの大きさじゃ出れないしそもそも届かないか




窓は空いてるから酸素の心配はないけど狭い書庫に無駄にでかい男と二人だとやはり圧迫感がある



息もしづらいし最悪だ



というかさっきから何黙って



五条「術式反転あ__((『待て待て待て』




腕を上げて構えていた五条悟を慌てて止める


なに、赫でぶっ飛ばそうとしてんだよ。ていうかこの時のあんたまだ使いこなせてないじゃん、書庫どころか高専ごとぶっ飛んだらどうしてくれんだ




『落ち着いて下さい。そのうち誰か通って』


五条「普段誰も使わねぇ書庫に？」


『・・心配して誰かが探しに来てくれるかも』

五条「あいつらが？1番ねーだろ」



正論嫌いな癖に正論ばっか言いやがって





『でも、皆さん私が書庫にいることは知ってるはずなので遅かったら様子は見に来てくれるかも知れません』



五条「は？あいつらお前がここにいること知ってんの？」


なんでまた機嫌が悪くなるんだろ



『知ってるというか三人にここの整理をたのまれたのでというか若様は何故ここに？』


五条「あー。そういうことかよクソ」



なにかわかったのか舌打ちをする若様。いや、私の質問無視すんなよ



『でも、二人とも居ないってなったら流石に不思議に思われるんじゃ』


五条「二人きりにさせようとしてんだから探しすらしねーだろ。」



『・・なんで2人きりに？』


五条「それはお前が…！」


『私が？』




それきり若様は黙ってしまった


私が何をしたって言うんだ



沈黙のまましばらく時間が経つ。天窓から見える空はすっかり日が落ちていた



地下牢にいた時もこうして見えもしない空を眺めていたな



夜は寒さが酷いから嫌いだ。誰もいない地下牢は孤独で誰も味方はいないって言われてるようで


でも、朝になったら見張り人が来て髪を掴んで殴られたり、そう、ちょうどあんな感じに腕をのばされて



『ﾋｯ、』


五条「・・・」



若様からのばされた手から大きく逃げてしまった


腕を伸ばした状態で固まった若様



その顔は泣きそうなようにも怒ったようにもはたまた何も感じてないようにも見えた




バサッ



五条「それでも被ってろ」



頭からかけられた学ランから少し甘い匂いがしてこの人のお茶以外もかけれるんだなとどうでもいいことを思い出した

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