【呪術廻戦】悪女になるには・・

15. ページ16

・



透過術式



相伝でもなく四季折家に今まで現れたことの無い術式


家の人間は相伝ではない術式を弱いと思った



物を少し隠すことが出来るそれくらいの術式



そんな認識だった




しかしこの術式透過させるのは物や人だけではない



"呪力"ですら見えなくする


もともと目に見えない呪力を透過させるとはどういうことか





簡単に言えば"残穢を残さない"のだ



あの六眼の目さえも欺ける術式




だから今までAは見つからなかったのだが




『美々子ちゃんと菜々子ちゃんって言うの？可愛い名前だね。私？私はAって言うの、え、可愛い？ありがとう嬉しい！なんでここにいるかって？なんでだろ？本当は今頃海外のはずなんだけど天内さんと黒井さんが先だからって順番待ちなの。え、違う？なんで座敷牢にいるのって？呪霊祓ってたらこの村の人達に連れてこられたんだ。独特のおもてなしの村だね！え、違うの？呪霊？そうそう、あんな感じのお化けみたいな・・・あれ？夏油さん？』




夏油「・・・」




座敷牢の中に閉じ込められている双子と行方不明の同期



夏油は目を見開いて固まった



後ろの村人が何やら騒いでいるが耳に入ってこない



双子はボロボロだしAも怪我をしてるように見える



そして何よりも普段冷たくお嬢様ということで夏油を見下していたように思えるAがニコニコ笑いながらおかしなことを言っている




危機感がないというかおもてなしのわけないだろうと夏油は言いたいことが山ほどあったが


とにかく





夏油「四季折帰ろうか」


『え、夏油さん顔怖い……あ、間違えた。貴方と一緒に帰る気なんてありませんわ気安く名前を呼ばないでくださる？』




さっきまでの様子とは違い冷たい見下したような表情に変わったが何やら一人であれ、悪女設定いらなかったけ？とかなんとか呟いてる隙に夏油はAを抱えて双子達のてをとった





「何をしている！？」


「全ての元凶はその双子よ！！」


「あの女だって同じように意味不明なことを言ってたから共犯者よ！」




喚き出した村人に夏油は冷ややかな目を向ける



夏油「黙れ猿ども。私はこの阿呆に教育する必要があるんだ邪魔をするな」




『え、この村猿でんの？こわ、……あれ、阿呆ってもしかして私の事？』

16.→←14.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す