喧嘩日和1 ページ3
『今日という今日は許さない…』
サバナクロー寮の一人部屋でブツブツ文句を言いながら荷物をまとめるA
コンコン
ラギ「Aさーん。入りますよー・・・って何してんすか」
荷物をまとめて出ていこうとするAにぎょっとする
『くそライオンに愛想が尽きたから出てく』
ラギ「あー、今度は何すか?チェスで負けました?テストの点数負けました?それとも昼寝スポットの取り合いで喧嘩したんすか?」
ラギーの口から出るのはどれもくだらない理由の喧嘩ばかり、仕方がない二人はほぼ毎日喧嘩してるのだから
『そんな下らない理由なわけないでしょ』
ラギ「いや、あんたら昨日チェスの勝ち負けで3時間喧嘩したじゃないっすか…」
止めに入るこっちの身にもなって欲しいーすと呆れるラギー
『そんなことじゃないわよ!レオナのやつ、』
ぎゅっと唇を噛み締めて震えるA
その姿にぎょっとするラギー
ラギ「え、なんすかその反応…まさか」
レオナはたまに笑えないようなことをしでかす、まさか浮気でもしたのかと不安になったラギーだが次のAの言葉に落胆する
『私が大事にとっておいた野菜スティック全部食べやがったのよ!!』
ラギ「・・やっぱくだらないじゃないっすか」
はあとため息をつく
『どこが!?それにあいつ全部食べた後なんて言ったと思う?"まずい"よ?人のもん食っといてまずいってなによ!!』
『あれはヴィルに頼んで取り寄せて貰った滅多に食べれない野菜だったのに!』
野菜好きのAは月に1回ヴィルの伝手で珍しい野菜を食べる。中々食べれないものなので小分けにして毎日少しずつ食べるのだ。
それを昨日の晩冷蔵庫に行って見れば無作法なライオンが全て食べていたのだ
ラギ「あー、レオナさんにもなんか理由があったんじゃ…」
『知らん!もう出ていく!』
ラギーの言葉を聞かずに部屋を出るA。慌ててラギーがその後を追う
Aが居なくなったと知れればレオナがなんて言うか分からないからだ
ラギ「行くってどこに?」
『ユウのとこ。しばらく泊めてもらう』
ユウとは最近入学してきたオンボロ寮の監督生の事だ
ラギ「いや、それは流石に!」
他の男の所に泊まりに行ったなどレオナに報告できるわけが無い
『しばらく私に話しかけんなってライオンさんに言っといてー』
Aは手をひらひらとふりサバナクロー寮を去った
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柿助 - あぁぁぁずきぃ、頑張って下さいぃ (2021年2月20日 10時) (レス) id: fedb05499d (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - ミックスジュースさん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2021年1月28日 21時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - イチゴアメさん» ありがとうございます!好きだなんて嬉しいです! (2021年1月28日 21時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - ゆうなさん» ありがとうございます!私も書いててにやけてしまいます笑 (2021年1月28日 21時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
ミックスジュース - クッソ....可愛いかよ← 投稿頑張ってください!応援してます! (2021年1月28日 17時) (レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山茶花 | 作成日時:2020年12月2日 22時