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夏油「姉さんはいつから呪霊が見えてたの？」
休日のある日二人はとある場所へ出かけていた
『？ 前に言ったでしょう？』
夏油「え、聞いたことないけど」
きょとんとするAに同じくきょとんとした顔で返す夏油
『猿って非術師のことでしょ？私は生まれた時から呪霊が見えてたよ』
ー私は生まれた時から猿ではありませんよ。人間です。ー
夏油「・・・え、あれって、そういう」
『？ 他に意味が？』
夏油はAが猿と呼ばれたことに怒ってああいう言葉を選択したと思っていた
しかしAは素直に事実を伝えていた。夏油が非術師を猿と呼ぶからそれにならって答えたまでで深い意味はなかった
夏油「なんだか本当にすれ違いが多いよね私達」
『10年もあってなかったんだものしょうがないわ』
夏油「・・母さん達は知ってたの？」
『ううん。ずっと秘密にしてた。余計な心配かけたくなかったし』
夏油「・・・ならずっとひとりで、」
夏油はAの話を聞いてAが一人で呪霊が見えること呪霊に襲われないか恐怖に耐えていたと思った
『いや、甚爾さんがずっとそばにいて守ってくれてたから一人じゃないわね』
夏油「は？」
甚爾とAが昔からの知り合いというのは何となく夏油も知っていた
だがそれは夏油が高専に入ってからの話だと思っていたのに
夏油「それって、いつから、」
『え、いつだろ結構小さい時だから覚えてないかも。小学校に入る前くらいかな一緒に住んでた時もあったし甚爾さんにはほんとにお世話になったな』
夏油「は、え、一緒に住んでたってどういう＿」
『ほら着いたよ。話は後でね』
二人は墓石の前にしゃがみ手を合わせる
『父さん母さん今日はね二人で謝りに来たの』
夏油「今更謝りになんてずるいとは思うけど。でもケジメはつけたくて」
夏油はあの日の振る舞いとそれからの日の謝罪を
Aはずっと嘘をついていたことと姉弟喧嘩の謝罪を
夏油は両親を嫌ってた訳では無い
ただケジメのためにそうするしか無かったと思い込んでいた
『母さんたちは良く手のかからない子供って言ってたけどさ。この歳になるまでまともに姉弟喧嘩できない面倒臭い子供だったね』
夏油「これからは家族仲良く支えていくよ」
二人の10年に及ぶ喧嘩はようやく終わりを迎えた
ーENDー
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moo(プロフ) - 何度読んでも新鮮で面白いです！補足が意外すぎて脳内補填が追い付かないです〜！ (7月8日 19時) (
レス) id: 7466fa3537 (このIDを非表示/違反報告)
nahn - 最高。控えめに言って最高。こんなに素晴らしい作品をありがとうございます…！個人的な話ですが、補足のプロのヒモの説明が私の推しですで笑ってしまいましたwスンマセン。私も推しです！良いっすよねぇ、素敵な響きですよねぇ、“プロのヒモ”って（） (2022年6月15日 11時) (レス) @page38 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 猫最高すぎるしこうじさんは夢主とくっついてドヤ顔しててほしい。真人と傑と3人で取り合いしてたら良いなぁ…お話面白かったです！最後の説明最高でしたw (2022年2月24日 17時) (レス) @page38 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
福寿茶寮(プロフ) - 夏油傑が双子を助けたのは見えるからであって見えなかったら村人と同じようになっていたのではないかと思ってしまいました。嫌いではないんですけどたまに衣食住すべて自分達でなんとかしろって思う時があります。 (2021年10月23日 10時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
ママ(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵な作品をありがとうございました！これからも頑張ってください！！ (2021年9月10日 11時) (レス) id: 4d5b6956a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年8月14日 15時
