【呪術廻戦】喰種少女は呪いを喰らう (ページ9)

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夏油「吐瀉物を処理した雑巾の味」

『？』

夏油「呪霊の味だよ」

Aは目を見開いた

吐瀉物と言うのは今吐いたもののことだよと言われそれを夏油が任務の度に取り込んでいる

『夏油つらい？夏油苦しい？』

今の今まで苦しみ悶えていたのはAなのにAは夏油が心配でたまらなくなった

夏油「食べられないことは無いよ。Aは人間の食事がそれに感じるんだね。それは辛いね悟と硝子に話してなるべく人前で食事することがないようにするよ」

『夏油無理だめ、だめだよ』

食べられないことは無いと言ったのにAには"辛いね"と言ったのだ

Aは言葉は拙くとも子供なわけでも頭が悪い訳でもない

夏油はこのままではダメだと瞬時に理解した

夏油「この味のことは"二人の秘密"だよ。」

人差し指をたててしっーと口元に当てる夏油

『ひみつ……夏油はそれで嬉しい？』

夏油「うん、嬉しいよ。Aとだけの秘密だから」

『夏油が嬉しいなら…Aも嬉しい』

おそらくAは夏油の揺らぎに一番に気づいた

ただ、その揺らぎを正すのにAは純粋すぎた

夏油の言葉を全て是とし夏油が嬉しいなら私も嬉しいと無垢に笑うのだ

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家入「人の食べ物が食べれないってのは初耳だな」

五条「こんなうめーのに食えないの？」

五条はコンビニで買ってきたシュークリームをAに押し付けようとするがAはブンブンと首を振る

夏油「やめなよ悟。体質が合わないんだこの前も無理に食べて吐いていたし」

五条「マジ？そんなまずいの？」

『フルフル)"食べられないことはない"』

五条と家入はそれ以上つめよることは無かった。ふーんと言って寮母さんには体質でご飯を食べれないって伝えることになった

家入「なんかひとつでも食べれるものあったらいいのにね」

家入はそういいながら缶コーヒーを飲んだ

『・・それ』

家入「ん？」

『珈琲飲める』

三人は顔を見合わせる

夏油「ほんとに？無理してない？」

『おじじ飲んでた。Aも飲んでた』

五条「おじじって？」

家入「Aの育ての親だって。」

Aは家入に渡された珈琲を飲むとにへらと笑った

『夏油も珈琲すき？』

夏油「あ、うん。私もよく飲むよ」

『へへっ、夏油とおそろい、夏油、好き珈琲』

夏油「ﾝｸﾞｯ!」

五条「俺も飲めるし！」

家入「あれは珈琲じゃねーだろ」