【呪術廻戦】冷たかった彼氏が別れた途端に彼氏面してくるんだが？

汚名返上 ページ16

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夏油「この前のお詫びだから好きなだけ食べていいよ」


『・・・』



東京の夜景が見下ろせるレストランの個室でドレスコードに身を包んだ夏油と私が向かい合って座っている



なんでこうなったかって言うとカクカクシカジカ……あ、はい、ちゃんと言います



先日の風邪の看病のお礼にと無理やり連れてこられました。



看病って言ってもレンジでチンしたお粥(冷めていた)を食べさせたのと溜まってたゴミをだしたくらい？


あとは汚部屋？を見られたことに夏油がショックを受けて泣きそうになってるのを宥めたくらいだ


あれくらい成人男性の一人暮らしなら普通だろうしむしろ人間味が見れて好感がもてる。私だって散らかった部屋とか見られたことあるしお互い様だ



__と、そんなことはどうでも良くて


問題はこの状況



明らかに高い店。女子が羨むとかプロポーズされたい場所ナンバーワンとかこの前雑誌で見た気がする


夏油はこういう店に慣れてるのかウエイターを呼びワインやら何やらを注文してる


正直なところ私はこういう場所が苦手だ


いちいちワインを注がれるのを待つのを神経を使うしちまちま出てくる料理もよく分からない味がする


どちらかと言えば大衆向けの居酒屋で焼酎片手に焼き鳥をつついてる方が好きだ、この前硝子と言った店美味かったなー




夏油「美味しいね」


『そうだね』



こういうとこに何人も女連れてきたんだろうな。夏油は高給取りだし女子からすればこんな所に連れてきてくれるなんて夏油くんすごぉーい♡ってなるわけだ



私はナイフとフォークを使ってお上品に食べるよりジャンクフードを手で掴んで大口開けて食べたい



一年付き合ってて、付き合う前の関係だって長いのに好物すら知られてなかったんだな



私は夏油が蕎麦好きって知ってたよ任務で一緒の時はなるべく蕎麦屋に行くようにしてたんだよとかきっと何も気づいてなかったんだろうな




私は虚しい思いを抱えながらデザートのジェラートを口に運んだ




やっぱりよく分からない味がした

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