【呪術廻戦】お子ちゃま五条とスルースキルカンストしてる婚約者

9 ページ10

・




〈そ、それが手違いでひとつの部屋しか予約が取れていなくて！本当に申し訳ありません！！〉



『いえ、大丈夫です。落ち着いてください。はいはい、では失礼します』



五条「何が大丈夫なんだよ」


『そうですよね……』




久しぶりに若様と五条家に顔を出しに行った帰りについでに調査に行って欲しいと旅館の地図を渡されて来てみれば先程の電話があったということ



五条「どう考えてもあいつらの仕業だろ」




私は仮でも五条悟の婚約者


家には世継ぎを急かす連絡が頻繁にくる


痺れを切らした上層部達はそうだ旅館に二人きりで押し込めばいけるだろ！みたいな感覚で二人きりにさせてんだろうが




五条「くそ…あの腐ったミカンども……絶対潰す…ふざけんなよ……」



若様がご乱心だ。私は今日が命日になるかもしれない




そりゃそうだ嫌いなの相手と同じ部屋で一夜を明かすなんて嫌だ


嫌われてる相手と一夜を明かすのもなかなか辛いけどね





五条「Aお前はここに泊まれ、俺は今から泊まれるとこ探してくれる」

『は？だ、ダメですよ！今何時だと思ってるんですか？絶対見つかりません』



五条「見つからなかったら野宿する」



『もっとダメです！若様に野宿させたなんて知られたらなんて言われるか！』



五条「勝手に言わせとけじゃあな」


『あ、ちょっと、待ってください！』



ぎゅう



五条「・・は？」


あ、やばい………思わず若様を抱きしめてしまった


これあれじゃない？消される奴じゃない？いつまでも婚約破棄しないと思ってたら消しに来てないか私の事？



てかなんでさっきから動かないの？私が抱きついてるから？申し訳ないけど咄嗟に抱きついた瞬間足つったから動けないんだよね



『わ、若様？』


五条「喋んな」


なんかどんどん前屈みになっていくんだけど。足痛いからこれ以上動かないでほしい



動きを止めるようにもう一度ぎゅうと抱きつけば若様はピシッと固まった




五条「腕を離せ」


『あ、はい』


若様の腰に巻きついていた腕を離す



若様は前屈みのままトイレに向かった



トイレ我慢してたのかな？申し訳ないことしたな





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



五条「あーー、くっそ………マジでなんなんだよ……」

10→←8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す