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氏神とはその地域に住む人々や土地を守る神のこと
土地に根付き土地の人々に祀られる
氏神の名を連ねる我が一族も地域の人々と親交が深く非呪術師であっても資金面での協力など呪術界と非呪術師を繋ぐ橋のような役割を担ってる
相伝の術式は呪力補給や呪力強化なと補助向きの地味なものだ
だから良く御三家からは馬鹿にされたり他の家からは出来損ないの家系なんて言われることもある
ただ非呪術師の資金面の協力や避難への協力などはほぼ家が担っているので表立って邪険にされることは無い
まあ、上層部には死ぬほど嫌味を言われたりもするが
そこはもはや家のお家芸と言っても過言ではないスルースキルを一族皆で発揮し事なきを得るのだ
現当主もそんな感じで上層部の圧をのらりくらりとかわしてる
「また婚約破棄断られちゃった〜。メンゴメンゴ☆」
『お父様別に律儀に毎回申し出なくても良いのでは』
婚約関係が成立したあの日から父は律儀に会合がある度に五条家の当主に婚約破棄を申し込んでる
曰く娘をブスとか言ったクズの元へなんて嫁がせないとのこと
「今から令嬢同士のお茶会でしょ?大丈夫?ああいうのは嫌味と牽制と自慢の横行だから無視するのよ?お母さんもお茶会はなるべく回避してきたから!」
『お母様も参加するんですよ。というかうち主催のお茶会です』
あらそうだったわー嫌ねーと呑気な母
この夫婦は些か能天気すぎる
まあ、権力争いとかでドロドロな他所に比べれば全然いいし私はこの家が結構すきだったりする
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「A様早く若様と婚約破棄された方がよろしいのでは?」
「そうですわ。A様に若様は釣り合いませんわ」
「A様にはA様に合った素敵な方がいらっしゃいますわ」
お茶会の度に広がるのは私の婚約者の話題だ
やっぱり優良物件だし皆若様と婚約を結びたいんだろうな
遠回しに言わなくてもすぐ譲るのに
ちなみに母は令嬢の母親達に囲まれてる
母はわりと図太い神経の持ち主なので大丈夫だろうけど私はどうやって切り抜けようかな
そういえば前にあった時は悟様って呼んでたのに皆若様に戻っているな
まあ、なんでもいいか程よく聞き流しておこう
「ああ、早くあんなクズと別れて欲しい」
「私達のA様がクズに嫁ぐなんて」
「A様また聞いてらっしゃらない」
「「「私たちでA様を守らないと」」」
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くさ - はじめまして、神ですか?いや神ですね失礼しました((めっちゃこの作品好きなので更新してくれると嬉しいです!!無理なく頑張ってください!! (2022年12月15日 22時) (レス) @page15 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - この小説は五条悟オチですか? (2021年10月7日 12時) (レス) @page12 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - ここの令嬢好き (2021年9月19日 6時) (レス) id: 6ef230b0bb (このIDを非表示/違反報告)
猫餅 - めっちゃ好きなんですけどこの話(( (2021年8月21日 22時) (レス) id: da7b97d38e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 令嬢ちゃんたちがかわいい(悶) (2021年7月19日 22時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山茶花 | 作成日時:2021年7月3日 23時