【呪術廻戦】お子ちゃま五条とスルースキルカンストしてる婚約者

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私の術式は呪力補強


その名の通り呪力を補い強くする


ただこの対象は私ではなく私に触れてる相手


だから私の役目はあくまで補助


前線で戦うことなんてない



七海や灰原の呪力が足りなくなったら補強する


だから呪力を使わない相手だったり呪力が多い相手に使うことなんて滅多にない……のに




五条「ほら、早く補強しろよ」


『若様には必要ないのでは…』


五条「あ？」


『いえ、なんでも』





何故か先輩で階級も格上の若様との任務


そして何故か呪力が無くなったからと駄々・・困ったことを言う若様



相手は二級呪霊。若様曰く雑魚呪霊なのに


こうなると若様はやるまで不機嫌だ



私は若様の手を取りするりと絡める。所謂恋人繋ぎだ


白い指は長く繊細なのにすこし骨ばっていて男の人の手だ


五条「ｯｯ、」


若様は眉を寄せてしかめっ面をしている


『触られるのは嫌でしょうが少しのあいだ我慢を・・・若様？』



いきなりすくっと立ち上がり呪霊がいる方向に向かって行った


私は呆然としながら隠れていようと立ち上がろうとした



五条「祓ってきた」


『え、も、もうですか？』



今立ち上がって行ったばかりだよね？やっぱり私いらないんじゃ



五条「もっかい呪力補強して」


『え、でも、もう祓ったなら』


五条「いいから」


『はい』



また手を繋ぐと今度はギュッと強く握られる



その手はさっきより熱くて呪力を込めることに集中しようとするのに握りしめたり指をなぞったりと色々してくる



それがちょっとイラッとしていつもならスルーするのに



『こら、じっとして』


五条「え、あ、うん」






・・・あれ、私いま若様にタメ口使わなかった？



ちらりと顔を伺うと下を向いてて表情は分からないものの怒ってはないようだ。



それにほっと胸をなでおろしまた呪力補強に集中する




五条「………なあ、いつもこれしてんの？」


『ええ、私の役目ですから』


五条「七海達にも？」


『そうですね』




そう言うと若様の頬がムスッと膨らむ


五条「もうすんなよ」


『はい？それは無理ですね。私にも任務があるので』




五条「〜〜ｯｯ！！任務だからって男に触られていいのかよ！」


『手を繋ぐくらいで大袈裟な…』



五条「なっ、し、尻軽！尻軽女！！お前なんかもう知らねー！！！」




五条悟はそう言い残してまたも走り去った



『若様って・・実は初心な方？』

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