【呪術廻戦】地味子だと油断していました

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『…………ニコチンが足りん』



呪霊を祓って高専に戻ってきたところで煙草がきれていたことに気づいた



煙管はあるがこれは味がしないしな



わざわざコンビニまで行くのは面倒すぎるし高専内では吸わないのが私のポリシーだ


まあ、夜蛾には煙管は術式で使うとは言ってるが煙草のことは言ってねーしな



どうするかと高専内を歩いてたら煙草の匂いにつられて普段来ない東屋にたどり着いた



『・・煙草の匂いにつられるってやばいな。』



自分でそう言いながら吸ってるのは先生か術師だろと思い中に入った





家入「・・・」


『・・・』




なるほど。同期とは予想外だ。




相手は大して驚いた様子もなく吸い続けている


面倒だなとかは思ってんだろうな


私真面目で通ってるし



『口止め料一本。』


家入「・・マル〇ロだけど」


『いいよ。吸えりゃなんでも』



話が早くて助かる。家入から一本拝借して慣れた手つきで火をつける




家入「銘柄こだわりない系？」


『特には電子タバコはやだけど』


家入「わかる」


『ここ見つかんない？』


家入「三年間見つかったことない」


『なるほど』




家入との会話はたんたんとしていて楽でいい



特にお互い話題を広げることも無く一本吸い終わった





家入「じゃ、私はこれで」



『あ、1個いい？』



同じクラスだし私より多分詳しいよな



『夏油なんであんな思いつめてんの？』



家入「思いつめてる…？」




あ、しくったかもしれない



『や、なんでもない。あいつの笑顔胡散臭いから勘違いした』


家入「あー、分かるわ」



家入はそのまま深く聞くことも無くその場を後にした




『いらん世話焼いたかもしれない…』




ふーと煙草をふかしながら天井を見る




『理子…あんたのせいでこっちは大変だよ』




呼びかけても返事が来ないことは知ってる


知らない間に死んだあの子に呪いの言葉を吐きながら吸うタバコはくそ不味かった

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