【呪術廻戦】地味子だと油断していました

・ ページ30

・夏油傑視点



五条「マジで記憶喪失なのか」


夏油「そうみたいだね。」



記憶から一年成長している悟に会ってもイマイチピンと来ない背は伸びてるしガタイも良くなってると言われれば気づくくらいだ


硝子も同じような感じだったし


やっぱり



夏油「田中さんが一番変わってて驚いたよ」



五条「"田中さん"？……あ、Aのことか。そっかお前あいつのことも忘れてんのか」



へーとかほーとか意味ありげににやにやする悟



夏油「彼女がなに？」

五条「いや別に」



悟と硝子の反応といい何か気になる

田中さんの反応も気になったし



夏油「もしかして彼女は私のことが好きなのかい？」



忘れてると知った時一瞬見せたショックそうな顔

ありえない話ではないな

あの格好も私に好きになってもらうためにやったとか？



五条「おま、それは、逆つーかなんつーか………とにかくそれ本人の前で言うなよ嫌われんぞ」




夏油「別に構わないよ？今までだって特に関わってたわけじゃないし」



後悔しても知らねーぞと言う悟の声を聞き流しながら自室に入る




一年経ってるというのは本当のようで自分の部屋なのにどこか違和感がある



カレンダーもそうだがこんなに本があっただろうか



夏油「相棒シリーズ？・・え、ひ〇こクラブまで」



まさか、私が避妊を怠ったのか？←デフォがクズなのです


隠し子が出来たとか？18で？そんな失敗はしないはずなんだけどな←デフォがクズなのです(2回目)


持ち物を色々確認していると車の免許や映画の半券が出てきた

とるなら大型のバイクだと思ってが何故車の免許を？それにこの半券に至ってはゴミじゃないか何故大事にしまってあるんだ？


ゴミを捨てられないほど忙しかったのだろうか。部屋からはなぜ保存してるか分からないものがたくさん出てきた



半券もゴミ箱に捨てた




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




『"傑"おはよう』



夏油「あ、ああ、おはよう」




次の日教室に入ったら田中さんしかいなくて少し気まずいなと思ったら突然下の名前で呼ばれて動揺する



『お前も私を下の名前で呼んでたからな。別にいいだろ？』



夏油「もちろんだよ。」




ニヤッとイタズラが成功した時のように笑う彼女に少し胸がチクッとする



？


私が忘れてる記憶はもしかしてとんでもなく大切なものなのでは



『これからお前を口説いていくから覚悟しろよ？二度と忘れないように胸に刻み込んでやる』




夏油「・・男前だね」

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