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『ふふっ、久しぶりにレオナの声が聞けたわ』
((癒されるなぁ))
離宮で嬉しそうに笑うAをみて癒される使用人の皆さん
侍女の三人だけでなく最近は離宮で働く兵士、コック、庭師に至るまでAを慕っていた
そしてそのAは毎日使用人にレオナのいい所やかっこいい所を話すのだ
いわゆる惚気だ
可愛らしく婚約者のことを話すAのおかげか今や離宮にレオナを悪くいうものはいなかった
「レオナ様早く戻られるといいですね」
Aのために作られた藤の花の箱庭
白いテーブルとチェアに座る藤色のワンピースをきたA
その横でにっこりと笑う若い青年の庭師
『あら、どうして？』
「どうしてって会いたいのでは？」
さっきまであんなに嬉しそうに話してたのにと不思議そうな顔をする庭師
『会いたくないと言ったら嘘になるけれどわざわざ私に会いに来て欲しいって変でしょ？』
「そうですか？」
婚約者なら普通だろ。そう思う庭師だがこのお姫様は時々自己評価がやけに低いことがある
離宮の使用人は皆気づいているが口には出さない
何が彼女を傷つけるか分からない以上言葉にしないのが正解だと長い王宮勤めで彼らは学んでいる
まあ、A本人はまったく気にしないのだが
『ねぇ、貴方いつも立ってるけど座ってお茶飲んだら？』
「俺は庭師ですから、王宮勤めの侍女さん達とは立場が違いますよ」
庭師の男は明るく気前のいい性格だが弁えてる男だ
一国のお姫様とただの庭師がこうして会話するのも本来なら咎められて然るべきなのだ
『そんなの気にしなくていいのに。あ！ほら、私って肩書きだけの公女だし嫌われ者の婚約者だし！』
ね！まともなお姫様じゃないからいいじゃないと自分の隣の椅子をばんばんと叩く
「・・誰に言われてたんですそんなこと」
庭師の顔が強ばる。
『？別に誰かに言われたわけじゃないけど』
「少なくともこの離宮に貴方のことをそんな風に思ってる人はいませんよ」
『優しいのね。』
「お世辞とかじゃありませんからね」
『ふふっ、分かってるわ』
箱庭で笑い合う男女二人
この空間を切り取ってみれば誰の目にも恋人同士のように見えるだろう
それはこの男の目にも同じで
レオナ「・・・」
物陰で様子を見ていたレオナはAに声をかけることもなく鏡をくぐり学園に戻った
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零(プロフ) - すごくいい尊死してもうた…( ´ཫ` ) (2022年12月26日 20時) (
レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
わーー(プロフ) - あぁ…心が安らぎましたあああああ好きです！！！！！！ (2022年11月17日 19時) (レス) @page26 id: 79a34b7d95 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 幸せ……( ´ཫ` ) (2022年7月19日 4時) (レス) @page26 id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ローズの薔薇 - おじたんと結婚でs(((婚約だわ！！おじたーん！(((作者様神ですか？おじたん書くとかウチなら無理です。はい (2022年4月11日 14時) (レス) @page26 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - ゆいかさん» ありがとうございます！ (2021年2月21日 12時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年2月19日 22時
