急上昇 ページ22
Aが王妃主催のお茶会に参加した
その話は寮生活を送る婚約者のレオナ・キングスカラーの耳にも届いていた
ラギー「ちょっ、レオナさん今から行くんすか！？」
レオナ「うるせぇな。王宮からの呼び出しだってクロウリーに言っとけ」
Aが王妃主催のお茶会に参加したということは正式にレオナの婚約者として参加したということ
忘れられていた婚約者がいきなり表舞台に立ったとなればどんな反感があるか分からない
レオナはその話を聞いた瞬間に普段帰りたがらない実家にすぐさま戻ろうとした
ラギー「いやいや、流石にバレるっすよ。王宮から連絡来てないんすから。あとあんた今日出席しないとマジで単位落とすんすよ！！」
ラギーは必死でレオナの腰にしがみつき引き留めようとするがライオンの力に適うはずもなくそのままずるずると引きずられて鏡の間に向かう
レオナの頭の中は今Aのことでいっぱいだった。いじめられてはいないか、冷たくされて傷ついてはいないか
もちろん彼女がそんなに弱くないことは分かってる
だが、あの場所は強くあろうとするものを容易く手おれる。幼き頃まだ純粋だった自身が使用人たちに嘲られていたのに涙したように
何が原因で彼女の心に傷をつけるか分からなかった
静止するラギーの声も耳に入らずレオナは突き進む
ﾌﾟﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙ…
レオナ「ピタッ)………俺だ」
普段あまり鳴らない(常にミュートにしてるので)スマホが鳴った
唯一ミュートにしてない相手からの電話の印だ
《あら、出るのが早いわね。この時間だと休憩中かしら？》
久々に聞く想い人の声にレオナの尻尾は自然と揺れた
レオナ「ああ、今は昼休みの時間だ。・・何かあったか？」
レオナは足を止め愛しい相手との会話に集中する
《ええ！とってもいいことがあったの！聞いてくれる？》
レオナ「ああ」
ラギーはレオナの表情を見てこれなら安心だとその場を去った
《実はね王妃様主催のお茶会に参加したのよ！》
レオナ「ああ」
《それでね！そのお茶会は一般公開してるものだったから街の女の子達も参加してね！》
レオナ「ああ」
《あのアイスクリーム屋の女の子も来てたのよ！これって凄い偶然じゃない？》
レオナ「ああ」
嬉しそうにお茶会での出来事を事細かに話す婚約者
レオナの心配など必要なかったようだ
レオナはこの時間が少しでも長く続くように祈りながら話を聞いた
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零(プロフ) - すごくいい尊死してもうた…( ´ཫ` ) (2022年12月26日 20時) (
レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
わーー(プロフ) - あぁ…心が安らぎましたあああああ好きです！！！！！！ (2022年11月17日 19時) (レス) @page26 id: 79a34b7d95 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 幸せ……( ´ཫ` ) (2022年7月19日 4時) (レス) @page26 id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ローズの薔薇 - おじたんと結婚でs(((婚約だわ！！おじたーん！(((作者様神ですか？おじたん書くとかウチなら無理です。はい (2022年4月11日 14時) (レス) @page26 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - ゆいかさん» ありがとうございます！ (2021年2月21日 12時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年2月19日 22時
