愛されたい102 ページ12
ユウ「同族…？」
聞き返すと涙目になりながらこくこくと頷く
レオ「そういうことかよっ…」
聡い彼はすぐに理解する。目の前の男から体臭がしないのも老人だからと思っていた肌の白さも部屋にあるワインの数も
全て彼が吸血鬼という事実を裏づけた
そしてレオナの頭の中にはこのまま同族と一生にいた方がAは幸せではないのか？と浮かぶ
Aは恐らくこの先不老になる、その時隣にいるのが自分ではAを苦しめてしまうのでは無いのかと
そして先程言った男の"遅すぎたね"という言葉。これは恐らく契約が交わったのだろう
無理やりでも連れ戻すべきかこのまま見逃すべきか
レオナの中で迷いが生じた
グレ「ふっ、若いね。決断は早くしないと選択肢は無くなるよ。」
グレイはそうレオナに話しかけ持っていた杖を振りそのまま姿を消した
ダンっ！
レオ「くっそ！！」
ユウとレオナ二人だけ残された部屋に悲痛な声が響く
ユウはレオナの腕を引き作戦をたてましょうとその場を後にした
________________
鏡の中
『うっ……ぐすっ、ううっ……』
グレ「A。怖かったね大丈夫だよ」
Aを抱きしめあやすグレイ
グレ「落ち着いたら"続き"しようか」
グレイの言葉にこくりと頷く。レオナは契約したと思い込んでいるが実際まだ契約はなされていなかった
グレイがレオナ達を諦めさせるために遅かったねとわざと言ったのだ
『は、はい……ぐすっ、……でも、どうしてお二人共あんなにおこって……』
ギュッ
グレ「きっと、吸血鬼が気に食わないんだよ。私達は嫌われ者だからね」
洗脳するようにAの耳元で囁く
『気に食わない………嫌われ者……………』
グレ「A？」
どろり…
Aの右目が黒く濁った
『どうして…私ばっかり………どうして、どうして』
ﾎﾞﾀｯﾎﾞﾀｯﾎﾞﾀｯ……
黒い雫が落ちた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 992人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たろ。(プロフ) - あああああああ良いところで！！！！更新楽しみにしてます！！！それぞれ落ちのendとか見てみたいです！ (2022年1月20日 15時) (
レス) @page31 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
どん - サバナクローモブと夢主人公の絡みが見てみたいです (2021年5月4日 11時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
シン - あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ尊いぃぃぃぃぃ！！！！！！！！！！！！！！！！ (2021年4月1日 13時) (レス) id: d62df37396 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 続きが気になる (2021年3月27日 18時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - シグラさん» ありがとうございます！番外編の更新はゆっくりになると思いますがひきつづきお楽しみください！ (2021年2月14日 8時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山茶花
| 作成日時：2021年1月20日 18時
