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鳴狐サイド
「主………前の本丸で折れた刀って俺？」
言葉が言い終わる前に"そうだ"と肯定された気がした
主の目が揺らいだ
真っ直ぐ俺たちのことを見てくれる主の目が
こんのすけから"不運"にも検非違使と遭遇して折れた刀がいるって聞かされた
それが誰かは教えてくれなかったけど
『鳴狐』
「うん」
『そうよ。前の本丸で折れた刀は鳴狐。私の不注意で折れてしまった。その事が頭によぎって貴方を避けていたのは事実ごめんね。でも、もう前の本丸のことだしすぐ忘れる。今の鳴狐には関係ないことなのに変な態度とって悪かったわ。さ、こんな湿っぽい話やめて仕事しましょ』
「……うん」
主、やっぱり嘘が下手だね
そんな"笑顔"初めて見たよ
完璧な答え、一瞬の隙さえなかった
用意してた応えなんだね
本当は全然大丈夫なんかじゃないのに
忘れることなんてできるはずもないのに
俺達のために心を記憶を殺してる
そんなの……
間違ってる
________________
こん「ふんふーん。A様から頂いた油揚げどこで頂こうか〜」
鳴狐「こんのすけ殿！！」
こん「なっ！お供のキツネ殿！この油揚げは渡しませんぞ！」
ザザっと警戒し後ずさったこんのすけ
「違う……そんなのどうでもいい」
こん「え、鳴狐様？」
いつもと違う乱暴な言葉に戸惑っている
「話して……全部……"主が知らない"ことまで全部」
こん「そ、それは……聞き入れられません！」
鳴狐「俺には聞く権利がある…違う？」
こんのすけの言葉に被せて迫るとうっと小さく唸り声をあげ少しずつ声をもらした
こん「・・絶対にA様には伝えないで下さいね。実は________________」
_____
ずんずんっ
早足で主の元へ向かう
「な、鳴狐！落ち着いて！・・落ち着いてられない」
いつも隠しているお面を外しお供のキツネも黙らせる
どうして"加州清光"がそんなことしたのか分からないし
分かりたくもない
仲間を見殺しに
主がどれほど傷ついたことだろう
どれほど自分を責めたのだろう
バンッ！
勢いよく襖を開ける
『な、鳴狐！？』
びっくりしてる主
構わず腕をとり抱きしめる
鳴狐の一挙一動が主の辛い記憶を呼び戻すのなら
喋り方も
お面も
動きも
全て変えよう
「俺は主のそばに居る。何があっても離れないし、どんなことがあっても折れない。」
貴方の中の鳴狐が全て俺に変わるまで
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神楽雪(プロフ) - 嗚呼、もう！鳴狐！私の100あったはずのライフは徐々に削れて残り30になった！そしてトドメのキッスで0だぞおおお！！作者ナイス…私は一瞬で溶けまっせ… (2021年8月24日 12時) (
レス) id: aa0ec0ff7e (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - もう最高甘やかされていくところいいですね(●´▽`●)短剣さん達との絡みも加州様との絡み好きです (2020年11月24日 21時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - え…もう…幸せってそんなに永く続かないものなんですかねー…僕の幸せもそうそう永く続きませんが。 (2020年11月11日 14時) (レス) id: a614865e72 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！話面白くて大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年11月8日 0時) (レス) id: 10eee5b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
リオン - 鳴狐、全然こっちも格好良いですね！最高です！！ (2020年10月27日 19時) (レス) id: e704f87021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2020年10月5日 20時
