うちの弟達は出来が良すぎる【stpr】

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さとみside

『るぅとぉ…』
る「…ハイ」
『これはどうゆうことだい？』


我が家のリビングで仁王立ちする愛すべき姉・A
そして、その正面で目をそらしながら正座をしているるぅと


『漢字のテスト5点ってどうゆうこと!?』
る「えっ…あ、いやぁ…そ、それは…」
『なんで漢字覚えてないの!?』
る「だって……」
『だって?』
る「おねえちゃんの名前に使われてる漢字以外覚える価値無くないですか!?」
『んなわけあるかぁ!!!』


るぅと……庇えないけど、気持ちはすごいわかる

俺も昔そうだった…


な「お姉ちゃん!るぅとくんも、全く勉強をしなかったわけじゃないんだ!!」
『え?そうなの?』
り「ほら!お姉ちゃんこれ見てよ!」


そう言って、莉犬兄ちゃんが差し出したノートには…


苺野A


としか書いていなかった



『るぅちゃん…お姉ちゃんとちょーーーっとお話しようか？』
る「ご、ごめんなさいっ‼‼‼」
こ「お姉ちゃん！ゆ、許してあげなよっ！ぼ、僕が悪いの！」
『え？ころん？何したのさ…』


おーっと…今度はころんか


こ「実はこのテスト…お姉ちゃんが帰ってきた2日後にあったんだよ！
それで…僕、るぅとくんと一緒に…お姉ちゃんとの思い出話で盛り上がっちゃって…」
『あっ…これ私責めれないやつ…』
る「ごめんなさい…次は…ちゃんとお勉強しますから…」
『ま、まぁ…理由聞かなかった私も悪かったわ…ごめん』


そう言って、キッチンへと向かっていく姉ちゃん




る「皆ありがとうございました…」
こ「ほら、例のやつ」
な「庇ってあげたんだからちょうだいよ？」
り「くれないとか、ダメだからね」


そう言われ、制服のポケットから写真の束を取り出するぅと


る「ここ一週間で撮りためたお姉ちゃんの画像です
皆、好きなのを一枚だけどうぞ」



そう、俺達の中での暗黙のルール







るぅとが怒られそうな時に庇ったり、責めないで様子を見ていたりすると…


姉ちゃんの画像が一枚もらえるのだ





ちなみに俺は、寝起きでとろんとしてる姉ちゃんの写真もらいました

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