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生意気で、世間知らずの猿 ページ21

J「S」


『何』


J「D、死んだ」


『そう。どうでもいい』


J「S。D、どう見てた」


『相変わらず機械みたいな喋り方ね…』


J「答えろ」


『…生意気で、世間知らずの猿』


J「ピッタリ」


『でしょ?最高傑作』


J「…S、今まで、Sの過去で、死んだ奴、何人」


『…17人目』


J「多い」


『それだけいんのよ。生意気な世間知らずの猿は』


J「Sは、世間知らず、じゃない」


『どーかしらね。私も世間知らずでしょうね。誰かから見たら』


J「みんな、そう」


『みんながみんなってわけなのか、そうじゃないのか、それを決められるのは誰でもないわ』


J「アルカナで、決めれる、のは」


『アイツ、颯でしょ。アルカナを作った張本人なんだから』


J「それは、そう」


『…ってか、アイツの前だと機械じゃなくなんのなんで?』


J「首領、他人の感情、読みとるの、下手」


『確かにそう』


J「なんで、わかる」


『腐れ縁だから』


J「S、首領、嫌い」


『嫌いでもないし好きでもない。ただ…恩人なだけ』


J「恩人」


『なんでかは言わないわよ』


J「そこまで、興味、無い」


『言ってくれるじゃない。そっちから聞いたくせに』


J「無いものは、無い、から」


『そ。全人類に言えそうな言い訳ね』


J「言い過ぎ、だと、思う」


『そう?』


カツッ


J「ンッ」


紗菜「お、お姉ちゃん………?」


『!!』


紗菜「お、お姉ちゃん、なんでこんな路地裏にいるの……?その女の人は、誰……?」


『彼女は仕事の同僚「嘘だ!!」…へぇ』


紗菜「だって、そんな雰囲気じゃないもん!会話少しだけ聞いてたけど、変な事ばっかり言ってたもん!お、女の人だって、おかしいもん!」


『……だから?』


紗菜「…えっ?」


『“だってだって”ばっか言って、証拠はあるの?根拠は?その為のデータは?そう思った具体的な理由は?』


紗菜「そ、それは………」


『無いなら勝手に割り込んでこないで。いくら“家族”だからといって、仕事内容までペラペラ言うとでも思ってたの?』


紗菜「お、お姉ちゃん……?」


『どっか行って。今重要な話をしてたの。ハッキリ言って、貴方は邪魔』


紗菜「っ!!お姉ちゃんなんかもう知らない!!!!」


タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ……


J「S、良かったの」


『ええ。どうせあの子、___________し』


J「…それは、そう」


『じゃ、私はもう行くわ』


J「うん」

私の知っている→←役立たずの用無し



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作者名:ゆるんるん | 作成日時:2022年12月14日 21時

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