ｋｚの癒しちゃんは元……だった！？ ー３ー

96、肩を並べる　〜雪彩〜 ページ33

「アーヤおはよう。待ってたよ」


彩「えっ黒木くん？！ お、おはよう！」

急に呼ばれた名前にビックリしながら返事をする

黒「アーヤなかなか出てこないからもう学校行っちゃったんだと思ってた」

と微笑む黒木くん

私に気づかれないようにか小さい動作で背骨などを伸ばしている。


立っていたのに背骨を伸ばさないといけないなんで一体いつから...


彩「黒木くん学校は？」

黒「遅刻の連絡してあるから大丈夫だよ。
それよりアーヤも学校でしょ。 話したいことあったから一緒に学校行こうと思って」

彩「そ、そう...？」

黒「迷惑だった？」

彩「いやいや！！！ 私も黒木くんに聞きたいことあったし」

黒「多分同じことだと思うよ。
片山のこと話にきたの」


待ってました〜〜！！

と声を出しそうになるがこんな早朝に迷惑にしかならないので心の中で納めておく。

黒「アーヤこんなに分かりやすいのになんで今まで気づかなかったんだろ？ 笑」

咄嗟に自分の顔を手で覆う

彩「なんか出てた...？」

黒「かなり」

彩「....朝から悠飛の真実知りたいなぁって思ってたから」

黒「じゃあ早く本題に入ろっか」

クスッと笑みをこぼし歩き始める黒木くん

その横に私も駆け出し肩を並べる


黒「多分片山にお願いしたことはもう気づいてたと思うんだけど」

彩「うん。悠飛が小説のコンクールに出ないって言ってたから怪しいなって思ってた」

黒「その理由は、アーヤの学校生活の偵察、ね
お願いしたのはその名の通り学校での様子、とくに体育と音楽の授業を見ること」

彩「収集はあったの？」

黒「分かって言ってるでしょ？


なかったよ。 アーヤのガード硬すぎて」

黒木くんは降参というように両手を上げた

それを見て誇らしくなった私は両手を腰にあてる

彩「小学校のころからずっと隠してるから！

でも実際、少し動きが鈍くなってたり声もちゃんと出なかったりするから全力でやってても”なんか今日頑張ってるな”ぐらいで分かんなかったと思うけどね」

黒「さすが元トップ女優候補。」

彩「....見つけたの？」

黒「うん。最近。 だからみんなには話してないよ」

彩「黒木くんの情報網は計り知れないね」

黒「あって不便なことないし、昔からの蓄積だね」

彩「さすが...！

あっごめん話それちゃった 続けていいよ」

黒「それで俺が昨日片山に話たい理由なんだけど


「おーーーーーい！！ おっはよーーー！」


彩「.......忍」

忍「今日テンション低いな」

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