聞かれても ページ14
今日は何故か、仕事が二人とも早い。
お昼少し前に終わって、後処理を済ませれば二人に半ば強制的に腕を引かれて食堂へと向かう事となった。
そして、各自の食事を持って机についた。
「で？千景君の過去の話は？」
「唐突に言われても、何から話せばいいのか…」
「そうですね…そういえば、妖猫族って中々見ませんよね？神獣なんてものが、ほいほいそのへんにいられても困りますが」
大好きないつも食べてる、レアステーキ丼に箸をつけつつ
目の前に座ってでかい二人に、尋問の様に話を聞かれることになり
先に口を開いた閻魔だったが、唐突に何か昔のこと話せだなんて言われても何から話せばいいのやら、と悩んでいれば
口を開いたのは、鬼灯だった。
妖猫族について聞かれた
「妖猫族ってのは、メジャーじゃないしそんな知ってる人間も鬼もいないんだろうけど、猫って死ぬ時いなくなるって迷信知ってます…？」
「そういえば、よく聞くね〜アレってお山に修行しに行くって話だったっけ？」
「それですそれ、俺はその山の神…の様な猫一族の子だった。いわば白澤とかみたいな神獣みたいなもんです。」
「へぇ、って事は…その山は猫パラダイスですか」
「鬼灯くん本当、動物のこととなると変わるね」
「煩いですよ大王」
鬼灯クンのズレた回答に苦笑しつつ、ご飯を食べつつ話をぽつりぽつりとし始めた。
これは何千年も前の話だったか。
お山の大将である神獣一族も徐々に、混血やらなんやらで衰退の一途を辿っていたが
そんな時に生まれたのが俺で、先祖返りと言える程力が強く
こうして人の姿で居られるのも力のお陰、だがそれもつかの間
力あればいいってわけでもなく、上には上がいるわけで
先代、親が死んでから調子に乗って遊びほうけてたらその時は
まだ弱かったからあっさり負けて傷だらけ、山も追い出されて殺される前には逃げたものの
死にかけてた所、偶々通りかかった白澤に拾われてその後一緒に過ごすことが多くなったからあいつとは知り合いで仲も良い
真っ黒い俺とは正反対で、白くて綺麗な輝く毛の獣
「初めて見たときは、感動した。…まあ、それがあんなちゃらんぽらんだったけど」
「命の恩人があんな奴で残念でしたね」
「こらこら、でも白澤君がいなかったら今ここに千景君いなかったかもしれないんだし。」
「そう、それで…夜叉一の顔の傷俺が原因です」
「「…………」」
つい、若気の至りで、と笑った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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黒狐★(プロフ) - 面白かったです！┌（┌＾o＾）┐ﾎﾓｫ… (2016年5月20日 18時) (
レス) id: 1b5bc8b469 (このIDを非表示/違反報告)
狸狗(プロフ) - 椿姫＠元紫苑さん» ありがとうございます！( *・ω・)頑張ります！ (2014年5月2日 10時) (レス) id: 4b8bafd2cf (このIDを非表示/違反報告)
椿姫＠元紫苑(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください♪ (2014年5月1日 22時) (レス) id: 714c6be7d2 (このIDを非表示/違反報告)
狸狗(プロフ) - 冷音さん» ありがとうございます(´；ω；`)ちょいとこっちはスランプ気味でして(´・ω・`)でも、頑張ります！ (2014年4月30日 22時) (レス) id: 4b8bafd2cf (このIDを非表示/違反報告)
冷音 - 一気読みしました。これからも頑張ってくれたら僕は嬉しいです。楽しみにしてます^∀^↑↑ (2014年4月30日 20時) (レス) id: 95a2a5e01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狸狗 | 作成日時：2014年4月6日 0時
