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「ええと、私はどこで観てたら良いですか？」
「どこでもええよ。好きなとこで」
「え？でも観客席とかあるんじゃ･･･」
自分の言葉に違和感を覚えてぐるりと辺りを見渡すと、驚くべきことに観客らしき人がいなかった。どこにも。練習試合と聞いてはいたけれど、もしかしたら私が想像していたものとは違ったかもしれない。そもそも会場が我らが稲荷崎高校の体育館である。
私が想像していたのは、県の体育館とかでやる公式戦みたいなものだったのだが────────
「観客席て舞台の上でええんちゃう？」
「椅子用意せな」
「おーい１年！椅子ひとつ持って来てー！」
あっちこっちから椅子を持って来たり荷物持ってくれたり話し掛けてくれたりするものだから、何だかむしろ良かったなって。
見学させていただいてる側なのに、至れり尽くせりで良いのかしらと少々心配になってきた頃である。まだ試合始まってへんのに楽しそやな、といつの間にか侑くんが隣に立っていた。
「ええやんか特等席」
「えへへ。ホントありがたいです」
「これは勝たんとな」
「うん、応援してる。頑張れ」
お互いに腕を伸ばしてコツン、と拳を合わせると侑くんは「ほな行ってくるわ」なんて舞台の上からコートの中へ飛び降りた。北さんに注意されてたけど。おおかた「試合前に怪我したらどないするん」とかそんな感じだと予想。
ほどなくして相手校も到着し、十数分のミーティングのあと、試合が始まった。
「･･･すご」
そりゃもちろんどちらのチームも。私が知ってる体育のバレーとは全くの別物にしか見えなかった。不思議なくらいにボールが床に落ちないのだ。何度も何度も高く上がっては叩き落とされるのを見ているのに、その度その度に重い音と共に高く弧を描いていく。
ライト！とかセンター！とかレフト！とか聞こえるけど、ぶっちゃけどういう意味を持つかはさっぱり分からない。右によこせ！とか真ん中にくれ！とか左にちょうだい！とかだろうか。
ナイスキー！が一番分からない。良い鍵？
「あかーーーーーーーん！！！！！！！」
これは分かるけども。声からしてきっと侑くん。
トン、トン、コロコロ。ボールが稲荷崎側のコートに落ちて転がった。これはいわゆる、�� タイミングが合わなかった �瓩箸いΔ笋弔�もしれない。
誰がどのポジションだったっけ、と先刻１年生から受け取った部活ノートなるものを開いた。
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シノメ(プロフ) - REOさん» 本当ですか！？ありがとうございます！（；；）侑くん格好良いですよね...おかげで妄想が進みます（笑）先刻二部を公開しましたので、是非ご覧下さい！ (2019年9月21日 16時) (
レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
REO - すみません、めっちゃおもしろいです！あと侑がイケメンです！続きまってます！ (2019年9月20日 18時) (レス) id: ae6187a256 (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 來さん» 嬉しいです！ありがとうございます...！おそらく二部公開は今週末になりそうです！長い間お待たせして申し訳ありませんが、もう少し待っていてくださいね！ (2019年9月17日 17時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - キャラクターが可愛い！！もうそれしか言えないです。夢主ちゃんも人間味があってとても素敵でした！二部も楽しみにしています、頑張ってください！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 5f382bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます…！評価をしてくださるだけでもとっても嬉しいです！更新を頑張る糧になりました！完結まで頑張ります！ (2019年9月9日 19時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
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