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意外や意外、百物語大会には北さんが一番ノリ気なようだ。
俺こういうの好きやねん。とそわそわした様子である。
「ほな、始めよか」
尾白先輩の言葉に周りがしんと静まる。
いよいよそれらしくなって、少し背筋が寒くなった。
トップバッターは角名くんだ。
***
「ライトを顔の下からあてて話すの、お前ほど似合うやつおらんと思うで」
「話よりそっちの方怖かったな」
これ喜んで良いやつなの？なんて私に答えを求める角名くんは不本意そうだけど、私もぶっちゃけ話よりそっちの方に気を取られていた。
淡々とした話し方がまた恐怖を増幅させるというか。
「角名くん、お化け屋敷とかでも働けそうだね」
「気ィ付けやAちゃん。スナオバケは何でもぐにゃぐにゃにしてまうで」
「体幹ビーム！ってな。おお怖」
「明らかに馬鹿にしてるよな、特に双子」
角名くんが侑くんと治くんに静かな反撃(という名の頬つまみ)をくらわせている間にも百物語は進んでいた。
トントンと順番は進んで行き、残るは侑くんと治くん。それから北さんが残っていた。次誰の番や、というときに双子が揃って手を挙げた。
「俺とサムはセットで」
「どの話にするん」
「アレとかええやん。ほら、５歳くらいの時の」
「ああ」
あれ怖かったもんな。と治くんが呟く。そういえば双子っていうと何かとシンパシーやら何やらとスピリチュアル系統の番組で特集されてるけれど、二人にもそんな感じの体験とかあるのかな。
ちょっとわくわくする。
「Aちゃん目に見えてそわそわしとるけど」
「聞かん方がええんとちゃうかあ？『侑くん、夜一緒に寝て♡』なんて言われても無理やで」
「ツムんとこには行かへんよな」
「うん、ちゃんと一人で寝れるから大丈夫」
怖い話無理ならこんな会開いてないやろ、と北さんのド正論も飛んだ。ほな話し始めましょか、と変に舞台がかった侑くんの前起きで双子の話は始まった。
「１回だけやけど、どっちがどっちだか分からんくなったことがあんねん」
「似とる似とる言われすぎんのも問題でな。違うって分かっててもそう思ってまうことがあってん。で、そのうち」
────────あれ、俺どっちやったっけ。って。
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シノメ(プロフ) - るぴあさん» ようやくボールペンを持ちました〜！！感想ありがとうございます！！続々編も是非楽しんで頂ければなあ、と思っておりますので〜！！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
るぴあ(プロフ) - もう、むちゃくちゃおもろいです。ボールペンを持たれるのを待ってます！！！！ (2019年10月10日 17時) (レス) id: d73982be8d (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 來さん» 待っててくださってありがとうございます！なかなか甘々な展開に持って行けてないのですが、これからちょこちょこ増やしていけたら良いなと思っております！わあ嬉しい...！身体の心配までしてくださってありがとうございました！これからも頑張ります！ (2019年9月29日 17時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - 待ってました！お疲れ様です！相変わらず青春してるなー、と微笑ましく見ております。更新も早くて侑くん達と同じように作者様を応援する毎日です。体調に気をつけて頑張ってください！素敵な作品をありがとうございます！ (2019年9月28日 19時) (レス) id: 5f382bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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