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バタバタ走り回り始めて数時間。ひょっとしたら体育の授業よりも体力を消耗しているかもしれない。
このあとドリンク作り終わったらAコートで球出しだ。球出しは苦手すぎて何回か侑くんにキレられている。
「ヘタクソはボール触んなや」
的な。しかし自分でも納得するほどのヘタクソさ故に文句はないし、素直に謝って一年生と替わってもらうことが多い。まあそのくらい彼はバレーに必死なのだろうなと。
初めてキレられた時は普段との温度差に風邪引くかと思ったし、普通に悔しくて泣いたけど今はそうでもなく。侑くんにキレられた日にはまず治くんがフォローしてくれるし、そのうち本人から心底気まずそうな表情で謝罪の言葉がもらえるので泣くまでのことではなくなった。
ひっそりと治くんや角名くん、北さんからアドバイスをいただいてるおかげで、さすがに最初の頃よりはマシになったと思う。
それでもやっぱり、憂鬱な気持ちは変わらない。
「はあ」
「どした」
「おっおじっ尾白先輩！」
ドリンクを入れたボトルを冷蔵庫に突っ込んでいると、後ろから声がした。声の主は尾白先輩だ。どうやら早速ドリンクを飲みに来たらしい。まだ冷えていなくて非常に申し訳ないが。
「溜息吐くなんて珍しいやんか」
「え、そうですかね。あっすみませんまだドリンク冷えてなくて」
「喉潤すだけやから気にせんで」
ごっくんごっくんと喉を波立たせてドリンクを呑んだ尾白先輩はタオルで顔を拭きながら溜息の理由アレか、と。
「このあとの球出しやろ」
「何で分かったんですか･･･」
「そりゃ、あの言われようじゃ誰だって溜息吐きたくもなるわ」
でも最近言われへんようになってきたと思うで。なんてフォローを入れてくださるので本当に尾白先輩は優しい人だ。それに続けて、侑のアレは昔からやから何とも出来へんなあとも。
「あいつも悪気があって言ってるわけやないねん」
「それは分かってるのですけども･･･」
「せやから余計タチ悪いんよな」
そう、彼に悪気はないのだ。それも、多分口に出している不満はまだほんの一部に過ぎない。と私は思っている。
でも彼はそのくらいの不満は許されるくらい、彼になら言われても仕方ないかなって思うくらいの努力をしているから。どうしても受け入れるしかなくなってしまうのだ。
「あんま、気張りすぎんやないで」
「･･･はい」
よし。なんて言って尾白先輩はコートの中へと帰って行った。
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シノメ(プロフ) - るぴあさん» ようやくボールペンを持ちました〜！！感想ありがとうございます！！続々編も是非楽しんで頂ければなあ、と思っておりますので〜！！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
るぴあ(プロフ) - もう、むちゃくちゃおもろいです。ボールペンを持たれるのを待ってます！！！！ (2019年10月10日 17時) (レス) id: d73982be8d (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 來さん» 待っててくださってありがとうございます！なかなか甘々な展開に持って行けてないのですが、これからちょこちょこ増やしていけたら良いなと思っております！わあ嬉しい...！身体の心配までしてくださってありがとうございました！これからも頑張ります！ (2019年9月29日 17時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - 待ってました！お疲れ様です！相変わらず青春してるなー、と微笑ましく見ております。更新も早くて侑くん達と同じように作者様を応援する毎日です。体調に気をつけて頑張ってください！素敵な作品をありがとうございます！ (2019年9月28日 19時) (レス) id: 5f382bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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