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とうとう帰りのミーティングが終わってしまった。
荷物整理をする私を見て、きよとくんは不安げに私の服の裾を掴んでいる。
どうしようかなと首を捻っているところに、監督が声を掛けてきた。
「タイムリミットやけど、A」
「･･･ハイ」
「どないするん」
「私、しばらくここに残ります」
「帰れるんか一人で」
「ゴーグルマップ使います」
監督はやれやれといった表情だ。本当にすみません。
今更交番に置いててください言うのもアレやしな、と監督は私の頼みを飲んでくれた。
条件付きで。
***
「きよとくんの母ちゃん遅いな」
「なー」
「ほんっとごめんね侑くん･･･」
「うん？ええよ別に。きよとくんとまだお喋り出来んの嬉しいわ」
監督が指名したのは侑くんだった。
あの坊主が一番懐いとんのやろ、と。家の人には治から話しといてもらればええ、とのことである。
玄関口の階段に座って、三人でお話ししていた。
もうすぐ18:30をまわるが連絡はまだ来ない。
最初こそご機嫌だったきよとくんだったが、段々寂しくなってきたようだ。私からぴったりくっついて離れない。眠いのか、繋いだ手の温度も温かくなってきている。
「私の膝にごろんしても良いよ」
「･･･ん」
「は〜、5歳にしてJKからの膝枕て。羨まし」
「侑くんにも今度やってあげようか」
「ぶはっ」
侑くんが大袈裟に咳き込むので、思わず笑ってしまう。
私の膝に寝転がったきよとくんからも小さな笑い声があがった。
「今の言葉覚えとれよ」なんてむにりと私の頬を引っ張る侑くんの表情は暗くてよく見えなかったけど、もしかして。
「照れてるの、侑くん」
「てれてるの、あつむくん」
「何やねん二人して･･･！」
あつむくんかわええなあときよとくんが笑うので、そうでしょ可愛いでしょと彼の言葉に素直に賛同する。そんな私たちを見て侑くんは堪忍してもお、と顔を隠してしまった。
そんな時だ。電話が鳴ったのは。
「はい、Aです」
『交番です。きよとくんのお母様が今いらっしゃいまして･･･』
「あ、本当ですか！良かったあ」
『今からこちらに来ていただけますか？』
「はーい！今行きます」
ぷつりと電話を切り、お母さん来たよときよとくんに報告した。一瞬ぱあっと顔が明るくなったけど、すぐにしょぼんとしてしまう。「おこられてまう」と起き上がって私の腕をひしと掴んだ。
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シノメ(プロフ) - るぴあさん» ようやくボールペンを持ちました〜！！感想ありがとうございます！！続々編も是非楽しんで頂ければなあ、と思っておりますので〜！！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
るぴあ(プロフ) - もう、むちゃくちゃおもろいです。ボールペンを持たれるのを待ってます！！！！ (2019年10月10日 17時) (レス) id: d73982be8d (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 來さん» 待っててくださってありがとうございます！なかなか甘々な展開に持って行けてないのですが、これからちょこちょこ増やしていけたら良いなと思っております！わあ嬉しい...！身体の心配までしてくださってありがとうございました！これからも頑張ります！ (2019年9月29日 17時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - 待ってました！お疲れ様です！相変わらず青春してるなー、と微笑ましく見ております。更新も早くて侑くん達と同じように作者様を応援する毎日です。体調に気をつけて頑張ってください！素敵な作品をありがとうございます！ (2019年9月28日 19時) (レス) id: 5f382bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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