略奪 " 愛 "【JIMIN】２

ep.93【JM】 ページ43

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「Aヌナがいた。。」


ｼﾞｮﾝｸﾞｸの一言に衝撃が走った。



曲と曲の繋ぎの間、唯一みんなと話せる時間。

汗を拭き、着替えながら皆がｸﾞｸに視線を寄せた。




東京ドーム公演、最終日。

気合いを入れて挑んだ LIVE。

でもその一言でより一層、緊張感が増した。




「マジで？どの辺り？」

ﾎｿｸﾋｮﾝがボタンを外しながらｸﾞｸに詰め寄った。




" 何で？ "

率直にそう思った。




「センターステージから２列目の真ん中辺り」


「嘘だー。俺さっきその辺り行ったけど、気がつかなかったよ？」


ピアスを付け替えながら、ﾃﾋｮﾝが反論する。




「雰囲気は少し違ったけど、あれは絶対に
Aヌナだった。」




それでも折れないｸﾞｸに、

「まじ？誰か誘ったの、ｼﾞﾐﾅお前か？」

ﾅﾑｼﾞｭﾆﾋｮﾝが自分に問いた。





「いや、俺じゃない。」



そんな訳ないじゃないか。

５日前に、こっ酷く振られたっていうのに。

ヌナの事を１日でも早く忘れたくて、がむしゃらに
練習しかしてこなかったんだから。




「なら、確認するしかないな。ちょうどセンター
からの入りだし」



「そうだな。」


皆の意見にジッと耳を傾け、着替え終えた。





その時、ｸﾞｸがポンッと肩を叩いた。


「ヒョン、大丈夫？」






笑顔で" 大丈夫 " と答えて、身なりを整えた。

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