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．
「ただいまー。」
部屋に入っていつものようにボラの姿を探す。
最近、動き回るようになって、この前なんか風呂場で見つけたときは、浴槽に水が溜まったままだったら... と肝を冷やした。
「お、いたいた。」
キッチンの前に居たボラを見つけると、カウンターに見覚えのない袋がいくつか見えた。
中にはキャットフードやら、おもちゃやら、ペットシートまで。
「ボラっ、リラ来たのか？」
くそっ、なんでいなかったんだよ。
こんなもん持ってくるのも、この部屋に上がれるのもリラしかいない。
タイミング、悪すぎるだろ。
どうしようもない気持ちになって、その場に座り込んで項垂れた。
リラに最後に会った日から割とすぐだった。
" リラさん、辞めちゃいましたよ？"
カフェで前にリラのことを聞こうとしたあの元気のいい店員が教えてくれた。
それはもう、リラには会えないって言われてるようだった。
「どこにいんだよ... 」
「あーわるい。腹減ったよな。」
どのくらいこうしてたのか、ボラが擦り寄って来て、飯食わせてやらないとって立ち上がった。
ボラが悪さしたのか、ポストから取ってきたチラシと手紙が散らかっていた。
床に散らばったそれらを拾い上げてると、目に止まった封筒があった。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ユンギさんへ
お留守だったので勝手にお邪魔させて
もらいました。すみません。
ボラのことをよろしくお願いします。
そして、たくさんありがとうございました。
鍵を入れておきます。 リラ
____________
「ボラや、俺もリラに会いたいよ。」
なあ、リラ。
お前は今どうしてるんだ？
また、会えるよな？
．
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (
レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます！ (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2021年4月16日 21時
