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『申し訳ありません。お先に失礼します。』



早退したのは初めてだった。



頭がうまく働いてくれなくて、ミスを繰り返してしまった。


" 体調が悪いのなら帰っていいよ。" そう言われてきっとこのままいても迷惑をかけるだけだと
上がらせてもらった。






ジョングクはわたしの居場所を知ってしまった。


" なんで? どうして?"


頭の中はそんな堂々巡りで、バスを降りて行くジョングクの表情がいつまでも消えなかった。




" テヒョンも... 知ったのかな。"





テヒョンが知ったとして、なんだってゆうんだ。


テヒョンがわたしに会いに来るなんて... そんなことあるはずがないのに。


この街に来て、ずっとずっと待ち続けた。


毎日、毎日...


期待なんてすればする程苦しくなっただけ。


どれだけ経とうとわたしはひとりで、


自分が空っぽになったんだと、再認識するだけ。




その日々にもこの街にもやっと慣れて、心を許せる人ができて、また失うかもしれないと怯えて。


何をやってるんだろう。



三年前のあの思いをもう一度経験したら、わたしは今度こそ壊れてしまう。



ここに、長く居過ぎたのかもしれない。



また新しい場所へ行けばいいのかな。

一からやり直して、今度こそ人と関わらないで...




ジョングクもきっと、もっと時が経てばわたしのことなんて忘れてくれる。




そしたらきっと大好きだった


" あの街の、あの幸せな家族 "


に戻ってくれるだろうから。




:29→←:27 _YG



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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます! (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sayu_ | 作成日時:2021年4月16日 21時

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