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高校に入ったときは、いろんな意味で心の底から嬉しかった。
体格はもうヌナよりも大きくなってた。
そして、中学生の俺と、高校生のヌナ。
そこにあった体格なんかより遥かに大きな差がなくなった瞬間だったから。
朝迎えに行って、ヌナと同じ美術部に入って、
帰りも一緒で。
「じゃあね。リラ、ジョングク。」
『テヒョン、また明日ね。』
俺が入学するまでは、日が暮れるのが早い季節になるとヒョンの部活が終わるのを待ってたヌナ。
それを知った俺は不満だった。
だから、ヒョンに言ったんだ。
" 心配しなくていいよ。俺が一緒に帰るから。"
って。
二人を見ていたら嫌でもわかってしまうから、
必死だったんだ｡
ヒョンはヌナとずっと一緒だったのに、二人は付き合わなかった。
" 俺の番だ。" そう思った。
ヌナが卒業するまで一年しかないけど、いちばんそばにいればきっと俺だけを見てくれるようになるはずだと。
「ヌナ、ヌナに俺を見て欲しい。」
『ジョングク... どうしたの？』
でもやっぱりヌナは、
ヌナは... いつもヒョンだけだった。
頬を赤くするのも、とびきりうれしそうに笑うのも、
ヌナの全部が、特別だって言ってた。
「俺が言いたいこと、わかってるのに
わからないフリするんだね。」＿＿
わかってなかったのは、俺だった？
ヌナを独り占めしたい、
ただのガキでしかなかった俺。
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (
レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます！ (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2021年4月16日 21時
