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:15 _JK ページ15





「ジョングクあんま無理すんなよ。またな!」



朝から大学へ行って、それが終わるとバイト。
それで1日が終わる。

こっちに来てから、日が経つのが早くなった。



誰もいない、眠るだけの部屋に帰ると途端にヌナが頭の中を占領した。


ヌナは俺みたいに心積りもなく、突然一人になって...


頼る人もなくどうやって暮らしていたんだろう。


今どんな生活をしているんだろう。



早く、早くヌナを見つけたい。


そんなことばかり考えてた。



「ヌナ... この街に、いるよね?」


あの日手にした、ひとかけらの手掛かり。





ヌナがいなくなった春が終わり、

制服は長袖から半袖に変わって...



そんな頃、俺しか家にいないとき郵便が届いた。


父さん宛で差出人は書かれていなかった。


普通ならそのままリビングのテーブルにでも置くところだったけど、その文字を見てハッとしたんだ。



俺の誕生日にくれるバースデーカード。

勉強だってたくさん教えてくれた。


" ヌナの字だ "って。



俺はその封筒を開けて、中身を見た。


中には、お金と、

" お返しするのが遅くなり申し訳ありません。
残りも早くお返しできるようにします。
お気遣いに感謝しています。どうかお元気で。"


そんな文と間違いなくヌナの名前が書かれた一
枚の便箋。


封筒には消印があった。


それは、ヌナがそこから出したってことだ。



「ヒョンっ!! これっ!」


ヒョンが帰ってきたのがわかるとすぐにその手紙を見せた。


「ヌナ、ここにいるんだよね?!」

「ジョングク。母さんに...いや父さんにも言っち
ゃだめだよ。何も聞いたりしたらダメだよ?」


そう言ってヒョンはその手紙をポケットへ突っ込んだ。



それから、何度も何度もヒョンにどうするのかと聞いたのに...


「まだ、僕らには何もできないよ。」


ヒョンはそう言うだけだった。



いつまで経っても何もしようとはしなかった。




だから、決めたんだ。


" 俺がヌナを見つける " からって。



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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます! (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sayu_ | 作成日時:2021年4月16日 21時

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