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本当に自然と、
あの街に " 帰る " と口にしていた。
「ヌナも、一緒に帰るつもりなの？」
生まれた場所でもなく、お母さんと過ごしたわけでもない。
「俺の為だよね... 無理しなくていいよ。」
だけど紛れもなく、テヒョンとジョングクと過ごしたあの街はわたしの " 帰る " 場所になった。
大好きな二人と過ごした大切な日々。
失ってなんかいなかった。
『あのとき、まだ子供だったわたしにはわからな
かったことがね、今ならわかる気がするんだ。
ジョングクとテヒョンに伝えなきゃいけなかっ
たことが。
三年経って、少しは大人になれたのかな？ 』
ジョングクはわたしを見つけ出してくれて、
また、昔みたいな時間を過ごせた。
わたしは十分過ぎるほど、恵まれていた。
だから、悲しい思い出はもう精算しよう。
「みんなジョングクを待ってるよ。」
ジョングクはまた泣きそうな顔で、
ただ静かに頷いた。
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作者名：sayu_ | 作成日時：2021年10月12日 3時
