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「じゃあ逆に、WESTのファンの誰かが新しくWESTに入ったらどう思う?」
「それは、新しく入った子がファンってわかった上で?」
「うん」

誹謗中傷のコメントが頭にいくつも過る。あのコメントはキーコである私には全く的外れだが、今の私には当てはまるものばかりだ。

「それはどうやろ…なんか、その子だけを特別扱いしてる感じはするな」
「そう、よな」

やはりそうか、と少し肩を落とした自分に、どんな期待をしていたんだと思う。

「でも、その子がメンバーになるっていうなら同じ仲間として突っ走ってくだけやし、その子もWESTとして頑張ってくれるならいいかなぁ。ただ俺は八人以外考えられん!」

そう言いきった神山さんが欠伸をする。どうやら明日は撮影があるらしく、夜更かしするわけにはいかないみたいだ。

「ごめん神ちゃん、こんなくだらん話に付き合わせて」
「ううん、全然ええよ。キーコの悩みが少しでも解決したんならそれで」

( 結局悩み相談ってバレてたんだ…… )
真理をつかれたことと、申し訳ない気持ちがこみ上げてきて、目が泳ぐ。

「あ、神山の神の部首ってなにかわかる?」
「……ううん」
「俺もやねん、どうしても思い出せんくてさ」

ははっと笑う神山さんに、快活な表情が目に浮かぶ。

「キーコも明日雑誌の撮影やろ?がんばってなー」
「うん、神ちゃんありがとう」
「こちらこそやで、また一緒にゲームやろな」

「またな」とか「明日もがんばってな」とか、自分から切るわけにもいかず、神山さんも躊躇しているようだった。「じゃ同時に押すか!」と提案され、神山さんが「せーの!」と叫ぶ。が、私も神山さんも押さず、結局神山さんの方から切ると言われ、通話は終わった。

先程まで賑やかだった部屋が一気に静かになり、沈黙が重い。何か音が鳴っていなくてはまた脳内に誹謗中傷の言葉の数々が脳内再生されてしまい、たまたま側にあったリモコンを取り、テレビをつけた。

少ししたあと歯磨きをして、ベッドに入る。やはり沈黙が耐えられなくて音楽を流すことにした。自身の携帯に入っている曲はジャニーズWESTばかりで、私の端末とよく似ていた。『証拠』を探すも、そういえば今日レコーディングしたんだと思い出し、神山さんが作った曲を再生する。時々入る女性の声に違和感を覚えながら最後まで聴いた。多分私は、七人という概念で存在していたジャニーズWESTが八人に変わるのが怖いのだと思う。



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るな(プロフ) - もちろんです!これからも応援してます! (2021年4月28日 23時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - るなさん» ありがとうございます〜!最後までお付き合いいただけると嬉しいです…!! (2021年4月28日 21時) (レス) id: 54952e91f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ものすごくストーリーが好きです!何度も読み返してます!毎日更新楽しみにしてます! (2021年4月28日 18時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:__ | 作成日時:2021年4月10日 18時

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