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「そんな重大なことやなくてふと思ったことやで。ほんと、聞き流す程度でいいんやけど…小泉の泉の部首は水ってくらいで聞いてほしい」
相談することを強要するような人じゃないし、そもそも私が応援している方々に相談なんて恐れ多くて烏滸がましいのに、どうしてもその優しさに甘えてしまう。
「たとえば、ジャニーズWESTが最初から七人やったらどうする？」
「え、七人って？俺が抜けた七人？」
「そうやなくて…私が抜けた七人」
そんなこと、聞かれても困るしかないのに神山さんは「うーーん」と唸っていて、真剣に考えているようだった。
「とりあえず、今の音楽スタイルとは異なるし、パフォーマンスの幅も狭まるかなぁ。メディア露出も世間の注目とかも今より下がるとは思う」
「…そっか」
「ただジャニーズWESTは八人やし、パフォーマンスの多様性はどこにも負けん。その事実は今ここにあるし、なくなることなんかない」
基本的にこの現実に『if』とか『もしも』とか反実仮想的思考は存在しなくて、現実は現実で、夢はあれどもそのもしもなど叶うはずもないのだ。
──でも、そのあるはずのないもしもがここに存在すると言ったら、神山さんは信じてくれるのだろうか。今日共にレコーディングしたキーコも、一緒にゲームしたキーコも、今話してるキーコも、今まで共に過ごしてきたキーコとは別人だとしてとも……。
「ただ、もしもとか俺は考えちゃうなぁ。人数がどうとかやなくて、俺がメンバーカラー緑やなかったらとか、望より年下だったらとかな〜」
「別本気で現実になってほしいわけじゃないんやけどな」と自嘲気味に笑う神山さん。
「私も、時々考えちゃって…私がWESTのメンバーやなくて、ただのファンやったら、って」
「あーー、でもキーコと俺らのことやし、どっかで運命が交わって出会ってるかもな」
メンバーとしての私──もといキーコには、きっと神山さんにそう思わせる何かを持ち合わせていたのかもしれないけど、私には何もない。
『運がよかっただけでしょ』
先程のコメントを思い出す。もしかしたらそうなのかもしれないが、ジャニーズWESTとしてメンバーから信頼されているキーコは、少なくとも居場所を認めてもらえるだけの努力をしたのだと思う。私だったら絶対そうする。
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るな(プロフ) - もちろんです！これからも応援してます！ (2021年4月28日 23時) (
レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - るなさん» ありがとうございます〜！最後までお付き合いいただけると嬉しいです…！！ (2021年4月28日 21時) (レス) id: 54952e91f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ものすごくストーリーが好きです！何度も読み返してます！毎日更新楽しみにしてます！ (2021年4月28日 18時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＿＿ | 作成日時：2021年4月10日 18時
