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A SIDE
『……あと…3週間になったな…』
穂花「韓国さいこ〜！」
『……ねぇ、早く行かない？旅行じゃないんだけど…別荘、行こ』
穂花「え〜、あとちょっと！まだ時間はあるでしょ？」
『……はぁ…分かったよ…』
穂花「やった〜！」
『本当に…コイツは…はぁ…アタシ押しに弱いのかな…』
穂花「行こ！」
『…………ねぇ、叔母さん』
穂花「何？」
『……燕家の人に会ったことあるの？』
穂花「…………あるけど…」
『誰に会ったことあるの？』
穂花「……」
『………』
穂花「…覚えてないのよ…」
『なんで？』
穂花「ずっと前…だから覚えてない…関係ない事は覚えない主義なのよ…アタシ」
『……そっか…』
穂花「アタシはまだ42なのよ？覚えてるわけないじゃない」
『“まだ”じゃなくて“もう”だろ…にしては顔20代にしか見えないけどな…』
穂花「やだ〜！褒めてくれるの？嬉し〜！」
『……褒めてねぇよ……』
穂花「なんか言った？」
『別に…』
穂花「そう？」
『あぁ…』
穂花「あ！これ美味しそう！」
『……………めんどくせぇ身内だけど……』
『憎めないんだよなぁ…』
〈ニャ〉
『どした？』
〈ニャ〉
にしても……早く帰りたい…
『早く時が進めばいいのに……』
穂花「そしたら大切なものを見落としてしまうよ」
『え？』
穂花「時間というのはすぐに過ぎるもの。それを大切にしなさい。その一分一秒には違う価値があるんだから」
『…たまにいいこと言うよね…叔母さんって』
穂花「たまにって何よ…」
『別に』
穂花「…たまに可愛くないわよね…アンタって」
『……』
穂花「はぁ…行こっか」
『あぁ』
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作者名：愛莉 | 作成日時：2023年8月7日 10時
