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「今日、スニョンくんに会ったよ」
「あ…そうなんだ。お店で？」
「うん。前を通ってたから、声かけたんだけど、最近忙しくしてるみたいだよ」
「そっか…忙しいようならよかった」
「あぁ。
あ、お前が本社に移ったこと、知らなかったけど…言ってなかったの」
「うん。別に、そんな言うほど親しいわけでもないし」
「あんなに仲良かったのに？」
「…仲良さそうに見えた？」
「うん。本当のヌナと弟みたいだったけどな」
「それは、言えてるかも」
確かに、側から見たら、姉弟という感じだったんだろうな。
誰がどう見たって、彼からしたら私はヌナにしか見えない。
もう、それはそれ。終わったこと。
はい、もう考えるの終わり。
「ミンソク、今年は年末年始休み取れるからさ、どこか遊びに行かない？」
「あ、そっか。A、ずっと店舗勤務だったもんな。
年末年始休めるの、もしかして初めて？」
「うん。だから、どっか行こうよ」
「よっしゃ。じゃあ、パーっと南の島でも行く？」
「南の島て」
「いいじゃん。常夏。ハワイとかさ」
「確かに…あ、でも」
「ん？」
「ううん。ハワイ、いいね」
***
寒いのは人並みに苦手だけど、冬は嫌いじゃなかった。
空から降る雪を見るのが好きだった。
ミンソクとのハワイ旅行の計画も、クリスマスのキャンペーンも順調に進み、気づけば12月もあと少しになっていた。
接待で遅くなるミンソクとは会社で別れ、久しぶりに明るいうちに帰れると意気揚々と外に出れば、目の前に飛び込んできた真っ白な世界。
ぼたん雪が、しんしんと降り積もっていた。
暖冬の影響か、こんなに本格的に降るのは、今シーズン初めてじゃないだろうか。
ちょっとテンションが上がり、ザク、ザクと踏みしめる。
今日は内勤だからと、レザーのスニーカーを選んだ自分を褒めてあげたい。
木々に積もる雪に素手で触れて見たら、当たり前だけど冷たい。
枝が跳ねて、積もった雪が自分の顔にかかる。
「ヌナ！テンションあがった？」
いつかの声が急に頭の中で聞こえて、思わず苦笑い。
雪でテンションが上がるなんて、子どもみたいだし、別に、いちいち言うことじゃないから、ミンソクにはそんなこと言わない。
ペットぐらいにしか、言わない。
はぁ、と白い息を吐き、暗くなってきた道を行けば、前から見知った顔。
「あ、Aさん」
相変わらず細い、ウォヌくんだった。
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nayuta(プロフ) - ハフィントンポストさん» ハフィントンポストさん、コメントありがとうございます！お返事遅れてしまい、すみません！！ありがたいです！可愛いスニョン、また続編ものぞいていただけたら嬉しいです。 (2019年5月11日 6時) (
レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - なんか、読み始めたら段々と吸い込まれて全部読んじゃいました、すにょん可愛いですね！ww！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとさんーー！わたくしもおぬよん好きなので、ついつい登場させちゃいます。おぬよんにときめいてくださるなんて、うれしいですー！ (2018年9月1日 1時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
にとまる。 - nayutaさん» すにょんんん(( でもにとてきにはたまにでてくるおぬよんにときめきます。好き。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとまるさん、ありがとうございます！どちらに傾くのか、、、更新頑張ります！ (2018年8月22日 12時) (レス) id: 71317fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2018年7月18日 14時
