#43 ページ43
ヌナに、会えなくなって、ひと月と少し。
きっと、ヌナはミンソクさんと、仲良くやってるんだろう。
コンビニにも来ないし、あれからカフェにも行きづらくなってしまったから
ヌナとの接点は完全になくなってしまった。
週に5回通う、ダンススタジオへの道のり、カフェの前を通りかかるけれど
ヌナの姿を見かけることはなかった。
「寒いな」
今日もいつも通り、一瞬だけカフェの方に視線を向ける。
やっぱりヌナはいない。
その代わり、あんまり会いたくない人と、目が合ってしまった。
「スニョンくん」
「あ…どうも」
相変わらずの、爽やかな笑顔が眩しいミンソクさんは、わざわざ店の外まで出て来てくれた。
「なんか、久しぶりだね」
「あ、はい。最近、ちょっと忙しくて」
「そうか…忙しいのはいいことだよ
ダンス、頑張ってるんだね」
「まぁ、なんとかやってます」
「Aもしばらく顔出せてないから、また来るように言っておくね」
え…顔出せてないって、どういうことなんだ
「あれ、スニョンくん、もしかしてA、本社に異動したこと、聞いてない？」
「あ…そうなんですか」
「スニョンくんには話してると思ったんだけど…
急遽決まったからね」
「そう、ですか」
「でも、新しい店長が頑張ってるから、また時間があれば、ぜひコーヒー飲んで行ってな」
「はい…」
何も知らなかった。
知らない間に、ヌナはカフェからいなくなってたんだ。
そりゃ、前を通りがかっても、ヌナの姿、見当たらないわけだ。
なんで、言ってくれなかったんだろう。
もう、俺には会いたくないのかな…
家に行きたいなんて、言っちゃったから、うざったいって、思われちゃったのだろうか…
***
切り替えたほうがいいに決まってるのに、思い出すのは、一年前の今頃のこと。
「泊めてくれない？」なんて、そんなお願い、よく、聞いてくれたよな。
ヌナの部屋で過ごした日々、思い出すのは笑ったり、怒ったり、たまに泣いたり、そんなヌナの表情とか、生活感のある匂いとか
ソファで並んでアイスをかじりながら、お笑い番組を見てバカ笑いしたり
庭で踊っては、ヌナが大切に育てていた多肉ちゃんの鉢を蹴っちゃって、怒られたり
冬は「寒いね」と言いながら、雪が好きなヌナに付き合ってお庭で遊んであげたり。
ヌナの匂いに包まれたあの家が、どうしようもなく恋しくて、鼻の奥がツンとなる。
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nayuta(プロフ) - ハフィントンポストさん» ハフィントンポストさん、コメントありがとうございます！お返事遅れてしまい、すみません！！ありがたいです！可愛いスニョン、また続編ものぞいていただけたら嬉しいです。 (2019年5月11日 6時) (
レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - なんか、読み始めたら段々と吸い込まれて全部読んじゃいました、すにょん可愛いですね！ww！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとさんーー！わたくしもおぬよん好きなので、ついつい登場させちゃいます。おぬよんにときめいてくださるなんて、うれしいですー！ (2018年9月1日 1時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
にとまる。 - nayutaさん» すにょんんん(( でもにとてきにはたまにでてくるおぬよんにときめきます。好き。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとまるさん、ありがとうございます！どちらに傾くのか、、、更新頑張ります！ (2018年8月22日 12時) (レス) id: 71317fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2018年7月18日 14時
