小夜を殺したのは僕だ。 (ページ7)

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5、僕の意味ページ7

一期一振達に自己紹介をしてからは部屋にいろんな刀達が来た。

もちろん全員知っている。
知らない刀なんていない。

来た中にはもちろん左文字の兄弟だっていた。

小夜「僕は小夜左文字。あなたに復讐したい人は、いる？」

僕はその問いかけに対して

「ごめんな、小夜。今はお前とは話せそうにない。だから、もう少しだけ待ってほしい。」

小夜のことを思い出すだけで、苦しくなる。
頭が痛くなって、呼吸が浅くなる。

でも、小夜は。
僕の突き放すような言葉に対して柔らかく言ってくれた。
「待ってるよ。」と。

僕はその言葉に耐えきれずに静かに涙を落とした。

その涙に気がついたのは一番近くにいた小夜だけだと思う、否思いたい。

小夜は、僕がここにいてもいいと言うの？
小夜を殺したのは僕なんだよ。

思い出すだけで脳裏に響く破壊の声。

「あぁ、これでもう誰も恨まなくていいんだ。」

ごめんなさい、小夜。

僕がここの世界に来た意味なんて僕にはわからないけど、僕はこの世界に来て謝ることが出来る。

謝って許してもらえることじゃないし、
なんて言えばいいかなんて分からないけど。

小夜に謝って、消えること。

それが僕がこの世界に来た意味なのかな。

僕は粟田口の部屋の隅で1人で座っていた。