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9、夢の中で ページ11

目の前には僕がいた。


目の前には私がいた。


少し姿が違くて、けど、直ぐにわかった。


現世と言うとか、前世というのか

とりあえず僕だった。


僕が戸惑っていると私が話しかけてきた。

「君は私だよ。君の罪覚えてるよね?」


僕の罪……

小夜を殺したこと。


「君はどうして生きてるの?私は死んだよ。」


僕はどうして生きてるんだろう。


小夜を殺しといて、とうらぶの世界に入り込んで、

僕は一体何をしているんだ。


「僕は小夜に謝る。許してもらうとか、そういうことじゃなくて、ただの自己満足だけど。」


謝って、そしてみんなの前から消えればいい。



自己満足だけど、僕がここにいる意味なんてないから。


「そう。謝るんだ。なら、それを、今までの事を全部忘れさせてあげる。」


え?


「どういう……」


僕が言い終わる前に私は光の粉子となって消えた。




私の言うことがホントなら。


僕は今までの記憶が全てなくなる。




絶対にさせない。



僕は固く目を閉じた。






目を開くと見たことの無い天井が目の前に広がった。

10、記憶→←8、僕との関わり



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作者名:自傷審神者 | 作成日時:2018年9月9日 21時

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