解けない鎖が心に絡み付いた

▽ You side ページ4

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昼に七瀬音子っていうモデルがGENEの楽屋に来てものすごく馴れ馴れしく涼太くんに話しかけてた。




羨ましい、私だってあんなふうに声掛けたいのに、話したいのに、私が出来ないことをいとも簡単にしてみせるあの女、ムカつく。




私からしたら七瀬音子はおばさんだけど涼太くんとは歳近いし。




……もしかして、涼太くんの事狙ってるとか？好きな人いるって言ってたけど嘘かもしれない。




敵を知るにはまずはその人のこと知らないとだよね。





『ねぇ、七瀬音子ってどんな奴？』





ベッドの上で携帯を弄る亜嵐にそう聞けば呆れたような顔をしてんーっと考える。





白濱｢……音子ちゃんは、凄く、強い子だよ｣


『……は？何それ、』





返答がそれって、全然参考にならないんですけど。





白濱｢…音子ちゃんはね、本当に凄く強い人なんだよ｣


『意味わかんない。もしかして、涼太くんの事好きなのかな』


白濱｢それはないよ。｣





きっぱりとそう言い切るからなんでって余計に腹立つ。





『好きな人いるって本当なの？』


白濱｢……今は、どうか知らないけど俺らが知ってる中ではちゃんと好きな人はいるよ。｣





何それ、意味わかんない。今はどうか知らないけどって、意味わかんない。





『……七瀬音子、すごい嫌い。』





素直な気持ちを言ったのに亜嵐はどこか怒った顔をした。





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