花を求める話 12 ページ38
白虎「下衆が、答えるか」
それはそうか。桜花は呆れた。
青龍「おいおい、可愛い顔がマジで台無しだなぁ」
白虎「口の軽い貴様が喋るな」
すると玄武は面白そうに言った。
玄武「教えた方が良かろうて。人気アニメ映画のチケット持っとるそうじゃが?」
白虎「...教えてやろう」
このやり取りを見た金蘭は
金蘭「こいつ、オタク?」
と青龍に呟くと
白虎「たわけが!」
金蘭「いでっ！！」
ガシャンと音を立てて、隠し持っていたドローンを操作する機器を金蘭に投げつける。これが中々痛い。
シュネル「金蘭！！貴女、何て大人気ない事して...」
シュネルの抗議を無視して彼女は言う。
白虎「この花には触れてはないな?」
金蘭「桜花は触れようしてたけどな」
桜花「で、四神の名を持つ貴方達に邪魔されて今に至る」
だがシュネルは、誰も気にしなかった要点に気付いた。
シュネル「ねぇ、そもそも何でその花が現れるようになったきっかけは?」
答えたのは玄武だった。
玄武「そうか、主らはあまり知らなかったのか。事の発端はの、この花の伝説をえすえぬえす...なるものに載せた者が始まりなんじゃ」
金蘭「SNS?あ...これの事か!」
スマホを確認して、その投稿を桜花とシュネルに見せる。名前の無い幻の花に関する情報が事細かく載せられている。
玄武「ま、発信者は教えんがな。浪漫に掻き立てられた者、自己顕示欲を満たそうと来た者、私欲の材料とする者...この村に多く現れるようになった。そこで、わしらはここに久し振りに来たのじゃ」
久し振り?以前に来ていたと言うのだろうか。だが後回しだ。これまでの経緯を振り返れば、4人は彼等と協力していたと言うよりも、仲間の戦意を落とす為に自ら行動を起こしていたように思える。
白虎「我等は単独行動を取り、それぞれの下衆共に甘言を吐いて協力関係を結び、彼等の中にある競争心、虚栄心、好奇心を断ち切る様々な策を講じた。巧言令色で同士討ちにさせ、いがみ合わせ、災難に遭わせ。ようやく、この村に来た愚か者共が花を諦めた。貴様ら3人を除いてな」
桜花はわざとらしく首を縦に振った。
桜花「なるほど、中々の頭脳派グループですね。で、邪魔者がいなくなったところを美味しく頂くと。随分手間がかかりますねぇ」
白虎は槍を下ろす。
白虎「もう用はない。花を頂くぞ。玄武殿、採取を」
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» 最後までお読み下さり、ありがとうございます(^^)オムライスの質問、こちらもご返答ありがとうございます＾＾ (2021年6月27日 18時) (
レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - 面白かったです！ ちなみにオムライスは後者が好きです (2021年6月27日 18時) (レス) id: 9dfed805b5 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 久し振りのドレミファソラル様とのコラボ話、連載スタートです!推敲しながら進めるので、やや更新頻度が遅くなるかもしれませんのでご了承下さい(土下座)。ドレミファソラル様のオリキャラ、スペンサー・ホームズ君と私のオリキャラ、シシィ出演のほのぼの短編です。 (2021年6月14日 8時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» ありがとうございます！^ ^嬉しいです (2021年6月6日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - 面白かったです！ 四神ってやっぱかっこいいですね……ルツ様の発想力がとても羨ましく、また憧れます！ (2021年6月6日 6時) (レス) id: 873895aabe (このIDを非表示/違反報告)
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