花を求める話 11 ページ37
桜花「何だったんの、あのウザい奴...」
植物を生やす力を持っていたとでもいうのだろうか。ありえない、神様でもない限り不可能だ。
金蘭「桜花!」
シュネル「無事だったのね!」
金蘭とシュネルの声に気付き､やっと落ち着きを取り戻した。
桜花「あ、金蘭。シュネルも...」
2人の身体は汚れていたが、大丈夫だと認識した。
桜花「あれ?もう頂上にいたの...」
金蘭「そうだぜ。いやぁ、こっちは散々な目に遭ったんだぞ。幻覚だと分かっても進むのが怖かったし」
と2人は災難を愚痴るが、桜花はある物に目を留めた。
桜花「これじゃない?」
と指差す先に目を向けて驚いた。岩だらけの場所に一本だけ敢然と生えている花。水仙の高さになった銀竜草のようだったが、光の加減で茎がプリズムの如く煌めき、葉は虹色で弾力がありそうだ。見張るべきは花だった。芳しく魅惑的な香りを撒き散らし、睡蓮に似た花弁は透明で先まで見えている。この世の物とは思えない。
金蘭「マジ?これが、花?」
金蘭は興奮を隠しきれない表情だった。
シュネル「そうかな...」
金蘭「っしゃああああああ！！やったぜ！！幻の花、見つけたぞ！！」
とカメラ目線で宣言する。そして涙目。
金蘭「長かった...ここまで来るのにボコボコにやられ、追いかけられ...」
桜花「とりあえずこの花をどうにかしよう」
桜花は花に近づく。すると、シュルシュルと音を立てて大量の蛇が岩陰から現れる。
シュネル「きゃああああ!」
桜花は身の危険を悟り、即座に離れる。
玄武「遠路はるばる、お疲れ様じゃったのぅ」
と、玄武も。金蘭はゾッとした顔を浮かべた。
金蘭「げっ!俺をボカしたおっさんじゃねぇか!」
玄武「わしだけではなかろうて」
シュネル「何...?きゃ!」
シュネルの喉元に槍を突きつける白虎。
白虎「動くな」
金蘭「おい!何なんだお前ら」
と金蘭の言葉は遮られる。後頭部に感じる刀の先の感覚。
青龍「残念。感涙に浸っていたがもう終わりだ」
そして3人の背後から弓矢を手にした朱雀が現れ、四方に取り囲まれた。
金蘭「嘘だろ...。こんなのってありかよ...」
桜花「鳩尾にダメージ与えたはずだけどなぁ」
白虎「当たり前だ。幼児と戯れているようにつまらなかった」
桜花は言った。
桜花「教えてくれたらどうですか?花を手にして、どうするんですか?」
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» 最後までお読み下さり、ありがとうございます(^^)オムライスの質問、こちらもご返答ありがとうございます＾＾ (2021年6月27日 18時) (
レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - 面白かったです！ ちなみにオムライスは後者が好きです (2021年6月27日 18時) (レス) id: 9dfed805b5 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 久し振りのドレミファソラル様とのコラボ話、連載スタートです!推敲しながら進めるので、やや更新頻度が遅くなるかもしれませんのでご了承下さい(土下座)。ドレミファソラル様のオリキャラ、スペンサー・ホームズ君と私のオリキャラ、シシィ出演のほのぼの短編です。 (2021年6月14日 8時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» ありがとうございます！^ ^嬉しいです (2021年6月6日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - 面白かったです！ 四神ってやっぱかっこいいですね……ルツ様の発想力がとても羨ましく、また憧れます！ (2021年6月6日 6時) (レス) id: 873895aabe (このIDを非表示/違反報告)
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