花を求める話 7 ページ33
村ではちょっとした騒ぎになっていた。ヘリの墜落。草陰から毒性の弱い蛇が現れてハンターに咬む。そうした事態に1人酒を呑む男、玄武。
玄武「清談の相手は結局現れなかったか...寂しゅう限りよのぅ」
巻き付く蛇のフード付きコートを羽織り、金を置いてて去る。その頃白虎は岩の上に座り、空を睥睨していた。先程の振る舞いとはかけ離れた、まるで女傑のような雰囲気をまとっている。
青龍「お前は道化を演じるのが天下一品だな」
やって来た青龍に、白虎は冷たく言った。
白虎「あの者達が愚かだからだ。研究に来たと言う彼等に、我が協力を持ちかけたら容易く掛かった。貴様もそうだっただろう」
青龍「あの3人を除いてな」
白虎「全ては我の策略通りだ。数が減れば花は我等の物。手抜かりは許さぬぞ」
青龍「可愛い顔が台無しだなぁ、そんな言い方。最年少らしく振る舞えよ?」
茶化す青龍に白虎は怒鳴った。
白虎「下心を吐くな!!」
青龍「そんな事より来たぜ」
青龍が向ける視線には
桜花「話を聴かせて下さいな」
桜花がいた。
金蘭「シュネル!どこだ!?」
金蘭は恋人の名を呼びながら走っていた。
金蘭「桜花!シュネル!」
すると、カサカサと草と共にハンターに囲まれる。
金蘭「マジかよ...」
前からやってきたのは、種族はは虫類だろう40代の男だった。
金蘭「おっさん、どけよ」
玄武「玄武じゃ。久し振りに茶と酒を呑んで心地良いが、青龍や白虎は気に入らぬようでの。若人は好き嫌いがはっきりしとる」
金蘭「全世界の若者に謝れや」
玄武「...芋虫が天変地異に勝てるとでも?」
煽るのが好きな敵だ。金蘭は棒を身構える。
玄武「わしらは花専門のコレクター、幻の花を手に入れれば世間の耳目が集まろうぞ。さ、お手柔らかに」
金蘭「ムカつくぜ。その仏ヅラした顔、ギャフンと言わせてやる!」
金蘭は襲いかかったハンターに怖気付く事なく、巧みに棒術を発揮した。思ったより彼等は弱く呆気なかった。倒れたハンター達を見ても玄武は動じなかった。
玄武「やるのぉ、じゃがわしがおるぞ。謙遜するが、幼児に勝てる程武術が得意なんじゃ。その強さに免じて、勝敗がどちらでも通してやろうぞ」
金蘭「煽りやがって...ああ分かった。手っ取り早く済ませるぜ。その鼻っ柱をへし折って、花をこの動画に収めてやる」
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» 最後までお読み下さり、ありがとうございます(^^)オムライスの質問、こちらもご返答ありがとうございます^^ (2021年6月27日 18時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - 面白かったです! ちなみにオムライスは後者が好きです (2021年6月27日 18時) (レス) id: 9dfed805b5 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 久し振りのドレミファソラル様とのコラボ話、連載スタートです!推敲しながら進めるので、やや更新頻度が遅くなるかもしれませんのでご了承下さい(土下座)。ドレミファソラル様のオリキャラ、スペンサー・ホームズ君と私のオリキャラ、シシィ出演のほのぼの短編です。 (2021年6月14日 8時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» ありがとうございます!^ ^嬉しいです (2021年6月6日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - 面白かったです! 四神ってやっぱかっこいいですね……ルツ様の発想力がとても羨ましく、また憧れます! (2021年6月6日 6時) (レス) id: 873895aabe (このIDを非表示/違反報告)
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