花を求める話 3 ページ29
桜花がやって来たのは、待ち合わせの山道で待ってすぐの事だった。
桜花「待たせて悪いね」
クマがあれど、いつものような寝ぼけ眼のヘラヘラした表情だ。
金蘭「やっぱりよく眠れてねぇんだな」
桜花「今日をもってして終わらせる」
根拠の無い自信にまた呆れ返る。心配の必要は無いようだ。
金蘭「じゃ、俺も生配信始めるぜ。...どうも〜!李蓮杏蘭、ただいま参上!今日はいきなりだが久し振りの生配信だぜ!今日の企画は〜...『俺の生まれた村にある幻の花を見つけるまで終われません!!』名も姿も神秘のベールに包まれた、伝説の高嶺の花を見つける事が出来るのか!?早速、レッツゴー!!」
シュネル「ハイテンションね、金蘭は」
3人は意気揚々と山道へと入っていった。
金蘭「実を言うとな」
と金蘭。
金蘭「これじゃね?って思う絵が見つかったんだぜ」
そう言って見せたスマホの画像。幻の花の想像図だった。だが姿形はバラバラで、中世から現代に至るまでのどの絵を見ても、これと言えるようで言えないと思えるものばかりだった。
桜花「これらの情報を元に探しているって事か。当てにならないなぁ」
金蘭「だよな、雑草に見えた奴が実はそうだったってのもあるよな」
シュネル「もしくは、本当は存在してなくてただの空想だけだったってのも...」
3人が現実的な意見を述べ合っていると、機械音が耳に届いたと思った途端、桜花はサッと頭を伏せた。その上をドローンが通り抜けて行く。
金蘭「ドローン!?」
突然の襲撃に驚く間も許さない。
シュネル「金蘭!見て!」
シュネルの指差す先にはドローンが幾つも空中浮いており、それらを動かす操り主が何人も。
「幻の花を渡すものか」
と、スッと木陰からリーダー格らしい女が言った。
桜花「白衣のハンター登場か...。よく見て」
よく見ると、プロペラと脚先にはカッターナイフのような薄い刃が装着されていた。
桜花「改造ドローンか...危なかった...。早く伏せなかったら眉間に刺さってた」
金蘭「視聴者の皆見たか?かなりやべぇ奴らだぜ。早速、第一の敵現る!」
シュネル「呑気に言ってる場合じゃないでしょ!待って下さい!いくら何でもやりすぎじゃないですか!!」
「黙れ!花は研究に使う物だ!!無下に触れるなど言語道断!!」
数々のドローンが木をすり抜けて突進してきた。
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» 最後までお読み下さり、ありがとうございます(^^)オムライスの質問、こちらもご返答ありがとうございます^^ (2021年6月27日 18時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - 面白かったです! ちなみにオムライスは後者が好きです (2021年6月27日 18時) (レス) id: 9dfed805b5 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 久し振りのドレミファソラル様とのコラボ話、連載スタートです!推敲しながら進めるので、やや更新頻度が遅くなるかもしれませんのでご了承下さい(土下座)。ドレミファソラル様のオリキャラ、スペンサー・ホームズ君と私のオリキャラ、シシィ出演のほのぼの短編です。 (2021年6月14日 8時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» ありがとうございます!^ ^嬉しいです (2021年6月6日 6時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - 面白かったです! 四神ってやっぱかっこいいですね……ルツ様の発想力がとても羨ましく、また憧れます! (2021年6月6日 6時) (レス) id: 873895aabe (このIDを非表示/違反報告)
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